大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

定期報告


今日は、高い所に来ております。
しかも市街地のど真中。
いつもは住宅の設計・監理なので
こんな高いとことは無縁なのですが、今日は特別です。

大角設計室が設計した建物ではありませんが
知り合いの方からご依頼を頂いたので、
特定建築物の定期報告書を作成するために
今日はここにやってきました。




そもそも一般の方には耳馴染みのない言葉。
特定建築物の定期報告書」。

かんたんにいいますと、
不特定多数の人が集まる可能性のある建物には
定期的に建物本体や設備について、正常である事を
役所に報告する義務が発生します。



そうする事で地震や火事等の災害時
不特定多数の人が、建物を利用時していた場合でも
被害を最小限に食い止めることができます。

具体的には以下のような事をチェックします。
停電時に、自家発電装置が起動するか?
停電時真っ暗にならずに、勝手口まで非常用の照明がちゃんと点灯するか?
火災時、避難経路が物で塞がってないか?などなどなど・・・



そういったいくつものチェックをし、悪い箇所は改善の指示を出す報告書をつくります。
その書類を定期報告書と言いますが、
作成することができるのは建築士と定められています。
こういった作業は一般の人には知られていない地味な作業ですが
多くの命に関わる大切な作業です。

普段はやらない作業に触れながら
あらためて建築士の職責の深さを実感しました。



いままでの文とは全く関係ありませんが、
信号機がシャープなデザインになっていてビックリしました。


ゆあさ