大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

出張編3(東京にて)

やっぱ東京じゃん。

出張シリーズ今回は世界の建築激戦区、東京です。



写真は日本現代建築の最高峰ともよばれる「国立代々木競技場」です。
東京オリンピック開催にあわせ、日本を代表する建築家丹下健三氏設計です。
大角設計室近辺の丹下作品は岡山県倉敷市市立美術館、香川県庁舎、広島ピースセンター等でしょうか。
東京に行かれた際は是非。


さて東京に来た目的は、建築家の集まりに参加するためです。
先ほどの競技場すぐ近くの新宿に建築家協会の建物があります。
最近、大角設計のお施主さんに協力していただき、
室温度等の快適性を調査しています。その報告について打合せをしました。






窓の開閉場所・時間帯などと室温の関係をグラフにしたり
エアコンに温度計を取付け、冷房の効き具合をチェックします。


その打合せが終わり、時間があったので
現在設計している建物の参考になればと代官山「蔦屋書店」へ。
無印良品等のクリエイティブディレクターで広く知られる原研哉氏監修による商業施設です。
設計はクライン・ダイサムアーキテクト。



TSUTAYAではなく蔦屋。
デシタル時代に本の価値をレコードの価値を再び世に問う意欲作です。



代官山は一人の建築家・槇文彦氏による作品群が街並を形成している事でも有名です。
敷地に余白を持たせながら空間のヒダをつくり、その「奥になにかありそうだな」と思わせる感じが
街と建物と人との関係を良好に調整しています。僕がまだ高校生の頃、修学旅行で見に来た時と同じ感動が甦りました。
古い民家が建ち並ぶ町並には、同様の空間の質が有るように思います。槇文彦氏はそれを「奥性」とよんでいます。




もう一つ建物をご紹介します。
「塔の家」東孝光氏設計です。青山キラー通り沿いに建つ
敷地僅か六坪の極小名作住宅です。娘さんも建築家で、
昨年、大角設計室設計の「大山の家」の住環境・デザインアワードの審査を
していただきました。僕も大学生の頃に見に来て衝撃を受けました。
この日は外国の学生が大勢見学に来ていました。


建築家が人知れず街並の形成に一役かっている様子を再確認しつつ、
その後次の出張先に向かいます。



ゆあさ