大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

テルマエ・ロマエ

いつも、建物の写真ばかりを載せてブログを書いているので
堅い記事になりがちなので、今日は漫画について書きます。
肩の力を抜いてお読みいただければと思います。


大ヒット漫画「テルマエ・ロマエ」。
昨年度の漫画大賞に選ばれて、映画にもなり大人気となりました。

この漫画の主人公は、古代ローマの浴場技師ルシウスという男性です。
現在で言えば、建築家の地位にあたり、中々興味深いシーンとオチャラケ場面が同居している漫画です。

その中で、建築家の心得として、主人公の祖父が
「素晴らしい建築物とはどういうものか?」と主人公に問いかけるシーンが印象的です。



全く同感です。
新築工事においては、時を経ることで益々美しくなるような建物を目指し
再生工事においては、「人間と時間の創造物」である建物を大切に保存・再生を行なうこと。



スクラップ&ビルドが当たり前の現在。
そういった価値観は忘れ去られがちです。
建築家は、昔の建物をよく見ることによってはじめて
上記の「素晴らしい建築物」の意味を理解することが出来るのではないでしょうか。


ゆあさ