左と右の写真はおなじ町並みにある住宅の格子です。
右は左の格子を実測して、最近つくったもの。
右(新しいもの)も左(古いもの)もどちらも良さがあるのですが、
右と左とでは木の「性能」が違う、と先週末倉敷で聞いた島崎信さんの話の中にありました。
なるほど木は時間が経つほど(水分が抜けて)構造的にも強くなりますが、
加工されてから何十年もの間、見た目の風合いも含めた木材の「性能」が常に向上していくのだと。
木材は時間をかけてどんどん性能が良くなっていくという事ですが、
「一番古いのが一番良い」わけがないので、当然作ったときに既に良いものである事が肝心ですよね。
(木を使えば)良くなるのがあたりまえ、という大事なプレッシャーをいただきました。
(おまけ)
古い床板にワックスを塗ったらツヤツヤに。
新しい床材とは比較にならないくらいよく染み込みます。これも性能向上の一つかも。
少し手を加えるとすぐ新鮮に(新しく)なるところに「まだまだ若いものには負けない」というような現役感を感じます。
おの