大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

家のたたずまい

以前設計したお宅にお邪魔してきました。



時間を経ていくにしたがって、民家は何というかこう
しっくり風景にはまっていくような感じがします。




一年前にはこんな状態で、(この家の内覧会は一年前に終了しています)
周囲から多少、新奇のまなざしで見られていたようですが
今ではすっかり


周囲にとけこんだ、いい「たたずまい」になってきたのではないでしょうか。



家を設計する時に、「美しく」あるように努力するのですが
家のみが美しい状況を目指している訳ではありません。

民家はあくまでも風景の要素の一つであって、美しさに花を添える脇役です。
分不相応に出しゃばること無く
家そのものだけでなく、他の風景をも美しく染め上げる。
そういったことが民家には可能です。


美しさの「たたずまい」が大切だと、
田んぼに水をうつす季節にしみじみと考えさせられました。
敷地をこえて、美しい要素が純粋に共鳴しあい、繋がりあう
そんな美しい風景に出会えた一日でした。



ゆあさ