以前設計したお宅にお邪魔してきました。
時間を経ていくにしたがって、民家は何というかこう
しっくり風景にはまっていくような感じがします。
一年前にはこんな状態で、(この家の内覧会は一年前に終了しています)
周囲から多少、新奇のまなざしで見られていたようですが
今ではすっかり
周囲にとけこんだ、いい「たたずまい」になってきたのではないでしょうか。
家を設計する時に、「美しく」あるように努力するのですが
家のみが美しい状況を目指している訳ではありません。
民家はあくまでも風景の要素の一つであって、美しさに花を添える脇役です。
分不相応に出しゃばること無く
家そのものだけでなく、他の風景をも美しく染め上げる。
そういったことが民家には可能です。
美しさの「たたずまい」が大切だと、
田んぼに水をうつす季節にしみじみと考えさせられました。
敷地をこえて、美しい要素が純粋に共鳴しあい、繋がりあう
そんな美しい風景に出会えた一日でした。
ゆあさ