白。
それは色であって、色でないもの。
光そのもの。
昔人の作り出した壁のひとつに漆喰がある。
白い光を纏ったその壁は現在の壁とはおおいに違う。
現代の住宅の壁はパネルとかボードと呼ばれる物で構成される。パネルはあくまでもパネルである。
そういった部品によって作られた住宅に取付けられた壁は
壁以上でも壁以下でもない。
漆喰の壁はどうだろうか。
壁であるが、壁であるまえに海藻(フノリ)や、麻、貝殻などの
海と大地の記憶と命が壁に宿る。
職人の手に隠された文化が密む。
壁であって壁以上の何かが感じられる。
そういった設計こそが民家には求められている気がしています。
ゆあさ