大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

思えば 遠くへ 来たもんダ

山形に行ってきました。
宮城県で打合せがあったので、岡山へ帰る前にちょっと足を伸ばしてきました。


場所は山形県鶴岡市です。
ここ鶴岡に建っていた蔵を
仙台に移築再生を行った店舗「玄孫」の生まれ故郷を訪問しました。

とある建築賞にノミネートされたので、
その原点を見つめながら
プレゼンの構想を練る為です。


車で街を通過しながら
「うーむ。ここにあの建物が建っていた時代があったンだナァ」
と、ひとり車窓から感慨に耽ります。


そして、山形でずっと見たかった建物をついでに観に行きます。



その建物は苔むした細長い石段を一歩一歩ふみふみ
静粛な空気の山のなかに分け入っていきます。

この日はとても暑い日だったのですが
脇をながれる清水の音が心地よく
清涼な風が、汗を冷たく乾かします。



国宝。羽黒山五重塔

とても素朴な、いかにもな陸奥の側面を現した建築です。
もう一つの陸奥建築の側面は
同じ羽黒山にある「三神合祭殿」にあります。

いつか行かれる時は是非、併せてご覧になっていただけたら楽しいですよ。


こうしてすこしづつですが、
東北の空気や人、建築にふれて
昔から根付いたものと静かに対話を繰り返しています。

もうしばらく東北での仕事がつづきますが、
この場所で建築を創ることはどういう意味があるかを考えながら
楽しくやっていきたいと思います。



帰りに山形のめちゃ美味しい馬肉屋さんで
馬刺を工務店の社長から頂きました。

馬力だして仕事がんばれヨ。ってメッセージなんだとおもいますが

めちゃ馬(美味)でした。






ゆあさ