大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

俯瞰して、おもう


仙台は青葉祭りが開催されています。

仙台藩のお祭りを起源にもつ由緒あるもので
仙台を上げての一大イベントです。


写真はその為のポスターですが、
何を隠そう、このポスターを創ったデザイナーは
大角設計室が設計監理した飲食店「玄孫」の
照明や襖、ポスターや暖簾などを共同でデザインした方です。


全てを、大角設計室だけでデザインすることも可能ですが
一部デザインをコラボレーションとすることで
すこし、引いた目線からプロジェクト全体を眺めることが可能と成り
結果的に、店全体の雰囲気や可能性を広げていただくことが出来たと思います。


現在、長い間
あーでもない、こーでもない、
それいいな、あれいいな。あーこりゃ、こりゃ、

と、云々カンヌンやってる岡山県のプロジェクトの施主が
わざわざ、仙台まできて「玄孫」を見学していただきました。


かなり感激しました。


ほんとうに気に入ってくれて、お褒めの言葉をいただきました。
つい先日も
静岡県浜松の施主の方も、わざわざ仙台まで行ってくださって
自分の担当した店舗を誉めていただいたばっかりだったので
今までの思い出が駆け巡って
感動もひとしおでした。



時間や距離をこえて出来上がる建築。
建築をつくるためには本当に、力を出し尽くす必要がありまして
目の前の問題にいっぱいいっぱいで
押しつぶされそうな気持ちに成ることも多々あります。


でもたまにはこうしてプロジェクトを振り返ったりするのも
大事なことだなと思いました。





プロジェクト途中も設計者には、目の前の問題解決と同時に
もっと大切なこととして
「俯瞰する目」が求められていると思います。



一歩引いて、大きな繋がりの中で
出来上がるべくして建ち上がる姿を創造する。

その大きな繋がりの先には
時間や土地を飛び越えて人と人が分かち合える
本源的な建築が待っているように思います。


そんなことを思いながら施主と盛り上がっていると・・・



「!!!」


俯瞰した状態で店員さんと目が合う。

・・・ですよね、閉店時間過ぎてますから。


そんなことを胸に次の目的地、福島へ。







さぁ、がんばんべ。

最近出張中に凝っているのは
スタバで気取って、コンコースなどを眺めながら
俯瞰して図面を描くことです。




ゆあさ