設計事務所では日々、さまざまなモノ・コトが生み出されます。
大角設計室の主戦場である住宅、店舗、医療施設、美術館などなど。
10年ちかく事務所勤めてきてあまり考えたことなかったのですが
岡山県のちいさな田舎のまちから、
さまざまなものが創られるって
「かなり、ふしぎなこと」だナァって思います。
今では県内・県外を問わず多くの場所へ共創の機会を得ています。
創造のきっかけは掌に納まる程のちいさなアイデアや模型だったりする訳ですが
そうした縮尺を自由に行き来出来るのが設計の強みであり、
そうした、場所を選ばない仕事のやり方に繋がっているのだろうなと感じています。
でも、私が思っている「様々な場所で・様々な種類の仕事をする」うえで大切なことは
自分達の中に「ベースがある」ことだと思っています。
ベースはやはり岡山県で培われてきたものが大きいのですが、幸いにも
大角設計室は「民家やその周辺から学ぶ」スペシャリストになりつつあります。
私達のもつ、そのベースにある共通言語はどの場所においても、
また、どの仕事に置いても
本源的なものだと、民家の時間性、多様性、豊かさを、広く見つける度に
ますます確信が深まっています。
現在すすめているこのプロジェクトも、徐々にまとまりつつあります。
こんな遠くのプロジェクトを、1000kmも離れた小さな事務所の机の上で
あーでもない、こーでもないと考えているなんて、本当に不思議です。
ゆあさ
