大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

異邦人


先日、富山の仲良くしている建築家、濱田さんからの招待で
富山の建築関係者の前で、講演する機会を得ました。

岡山から富山まで約500キロ。

食や文化、言葉、気候などいろいろ違います。
そんなところへ、ノコノコ出向いて
大角設計室の実作や、古民家再生工房の取り組みについて
話をさしていただきました。


私達のベースにしてきた建築は「民家」です。
非常にローカルで、岡山の狭い文化圏でコツコツ積み上げてきた
建築論をお節介にも、離れた土地の人に語るのは
多少おこがましさも感じますが、
こうして話すコトこそが
私達地方の設計者にとって、本当に大切だと思います。

狭い文化圏だけで完結することは、本当に幸せで素晴らしいことと思いますが
人間は怠惰な生きものですから
すぐに「内向きに」なりすぎて、お山の大将になってしまいます。

そうではなくて、「外側にあるものにふれて」いく機会を増やすことで
自分の建ち位置や、歩んできた道を客観的に見つめ直す必要が、常に、あります。


私達講演者は、受講者側からすると唯の異邦人ですが
多少でも外からの風を感じていただけたら嬉しく思います。



講演前後は、富山・金沢の建築をめぐって、
建築について色々考えさせられました。

いまかかえているプロジェクトの参考にしたり
あらたな発想の種としたり。





でも、自分ではない建築家が
一生懸命考えた空間に身を置くことは
自分も頑張らねばという気持ちになることが
一番の収穫な気がします。




この公園も実は有名建築家の建物の屋上にあって
しっかり遊んできました。


写真が何故かメルヘンチック。





ザワカナ(金沢)のシースー(寿司)もイークー(食い)してきました。
ジーマー(本当に)でマイウー(美味い)でした。




だけど、心震えるのは決まって
古い建物だったりするんですよね。

現代建築は未来の遺産となれるのでしょうか。


ゆあさ