古民家再生の依頼を受けまして
実測調査にきています。
個人的に好きなロケーションなのですが
古民家がバックに里山を背負っている感じがいいですね。
この山は結構イノシシが出没多発しまして
かなりこの山産のシシ肉を食べた記憶があります。
暗闇の中で、静かに降り積もる埃。
埃の堆積がそのままこの古民家の生きてきた厚みを伝えます。
くすんだ丸太が、小さな窓から差し込む光によって
僅かに怪しく光る姿は、とても刺激的です。
まだ見ぬ未来への姿を夢想する格好の空間です。
古民家を再生することは
誰かの思いや人生を背負ってきた
特別な建物を、誰かに背負わせることでもあります。
とても責任があって、
とても、軽率ではいられない筈なのですが
暗闇の小屋裏で見た丸太は
確かに生き生きと輝いており
建物としての胎動が、私達設計者をいつも勇気づけてくれます。
いい設計をしたいですね。
一緒に背負っていきましょう。
ゆあさ