だいぶん日が暮れるのが遅くなってきました。
夏の音もちらほら聞こえます。
そんな時期は、宵闇ごろに
ゆったり散歩したくなります。
大角設計室の建物のまわりを散歩してみましょう。
夜の民家の風景というのは
近代に電球が普及して始まったものだと思います。
ですから、民家をベースに設計している私達にとって
非常に現代的な感覚を感じやすい時間帯でもあります。
夜の風景を成立させるものとして、照明器具があります。
最近は一般の方も照明器具にこだわりがある方が多いですね。
私達の方が教わることも多いです。
設計者と一般の方が照明計画をするときに
多少大事にしているものが違います。
照明器具の形や色味なども大事ですが
設計者が大切にするのは
「ひかり」そのものです。
照明器具から放たれた光が、壁や天井や、漆喰や木、湿った空気などと反応して
光の空気の塊が、そのまま
雰囲気よく立ち現れること。そのことに注力します。
私が学校で学んだ時、照明学の権威の先生は
ヨーロッパと日本の夜景の違いは
窓から漏れる光が「おいしいひかり」かどうかで決まってくる。
と述べていました。
いまでもその示唆に富む言葉をかみしめています。
ゆあさ
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