大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

おいとま

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壮絶にいそがしくて

息つく暇もなく

目の前の現場を必死でクリアしていってます。

 

そんな中ですが、

施主の方が瀬戸内海に浮かぶちいさな島「直島」に

自分が作りたい空間があるとのことで

イメージの共有のため

行ってまいりました。

 

 

 

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交通手段はフェリーです。

 

アートの島として世界的に有名な直島。いやNAOSHIMA。

世界中から瀬戸内海のちいさな島に

アートを見るためだけに、とてつもない時間をかけて

やってきます。

 

岡山か香川の空港に降りて。

そこから不案内な標識などを頼りに

フェリーのある田舎の駅へ。

そうして1日に何便もないフェリーに乗船します。

 

そんな面倒くさい場所へ

世界中のセレブを虜にするアートが設置されています。

 

フェリーの中もセレブっぽい人で溢れてます。

 

 

 

 

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「アートツーリズム」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

 

実はこの企画を仕掛けている運営団体は

アート「だけ」を見せるだけでは、多くの人を惹きつけることは出来ないと

アートと「その周辺」に力を入れています。

 

一見アートと無関係なこの移動手段。

チュコっとラッピングされているだけで、移動が楽しくなりますよね。

 

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たとえば、アート然としている展示ではなく

町中をふらふら散歩していると、

アートなんだか、「なんだかわからないくらい」自分で発見した喜びを知る

そんな仕掛けもあります。

 

 

そういった「アートを取り巻くものを上手につないでいるかどうかが」

数多あるアートイベントから頭一つ抜け出している理由だと言えます。

 

 

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今絶賛工事中の建物の参考にこの島にやってきましたが、

見に来たアートそのものというより、参考ななったもの。それは

 

この島と人とアートと世界をゆるやかにつなぐ

そういった「アートだけ見せる」やり方、ではなく

これからは「アートだけでない物語性感じ、魅せること」が出来る建物が

未来へつながる建築になっていくのだなと思っています。

 

 

 

ゆあさ