大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

肥後どこさ1


2019年ひそかに忙しく、なかなかブログがアップできませんでした。
新人も入りましたし、
平均年齢が、ぐっとぐっと若くなりました。

言葉の壁に苦しみながらも、新人よく頑張っています。
皆様の現場にも頻繁に行かせてますので
楽しく、超厳しく、成長させようと思っています。



さて、新年一発目の出張は九州、肥後国、熊本です。


建築賞のプレゼンターとして行ってまいりました。





各現場から打ち合わせの電話が一日中なりっぱなしで
「あんたがったどこさ♪ ゆあさ♪
ゆあさどっこさ♪ 肥後さ♪ 肥後どっこさ♪くまもっとさ♪」

『熊本!!!?(現場に来いヤァ!)』


・・・みたいな
スケジュールをギリギリ縫っていっているため
発表直前のラーメン食べながら、プレゼン資料を作る有様です。

とほほ。(でも熊本ラーメンは意地で完食。)



いつも一次審査を通していただいて
二次でのプレゼンは毎回緊張します。


作品の良し悪しも大切ですが
「聞いている人を味方につける」
言葉のセレクトにいつも悪戦苦闘です。


私たちの建築の作風・思想とは全く相反する人たちにも響く
そんなプレゼンを考えないと
写真上の建築、特に大角設計室のように
「写真には写らないけど、確かに存在する透明な美しさ」
(例えば、刻にかかわるすべてのことが
私たちの建築には染み込みます。技術、質感、経年、心理的影響など)
で勝負する場合、写真では圧倒的に情報量が少ないんですね。


むしろ、写真で説明しきれる建築なんてつまらないのかもしれません。



そんなことをかんがえながら
立ち帰れる、基本である
ピュアな民家を見学して帰りました。(忙しい中すいません)


写真では、言葉では、簡単には

わかりません。


でも伝えていきたいです。
こうして、先人の民家の前に立つと
確かに美しいのですから。

私の伝えたい美しさが、
熊本にもあるのですから。



ゆあさ