山奥の家が着々と進んでいます。
今回使う梁はなんとお客さんからの支給品です!
別件で山から切り出されたものをせっかくだからと、梁として使うことにしました。
近所の山から切り出したので、流通しているものとは違い、太さも長さもまちまちなので、
山に入って一本一本測ってどれをどこに使おうかなーなんて考えながら図面を書きました。
太い丸太は径が500mmくらいあったり、
長いものは8mあったり、
運べねーとか売れねーとか
そんな流通の査定から弾かれる前段階のやんちゃな一長一短の材料たち。
そんな材料にこそ設計者が関わることで短所が長所になっていくんです。
奇特なお客さんに感謝です…
そんな丸太たちがバッチリ加工された頃、加工場にお客さんをお迎えして
「デカすぎますね!」とか
「めっちゃ重いですね!」とか
「運ぶの大変でしたよ!」なんて話して
ものづくりの起承転結を余すことなくお伝えします。
普段生活していると、ものを作ることに誰がどれだけ関わるのか想像すらできません。
完成品をただ享受するよりも
未完成品を小出しにお届けした方が
きっと関わっている人の熱量や、技術がもっと伝わるはずだと思うのです。
そんなこんなで棟上げです。
最後にお祈りして完了です。
地面でみるとあんなに太かった丸太も
あんなに長かった丸太も
屋根を支え始めると当たり前みたいに馴染んでしまいます。
まずは一区切り、無事に終わって一安心です。
うえにし