大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

花形

f:id:o-sumi:20210215220515j:plain

 

 

木造建築の花形といえば、やっぱり丸太を加工する行程ですね。

 

丸太は重たいですし、

形も直線の木材と違いウネウネ曲がっていますので

加工するのに手間がかかります。

 

だから建物に丸太があると

一般の人も、設計関係者も

「おおっ!」とちょっとだけワクワクします。

 

この写真の大工さんはまだ若いのですが、

その技術はもちろんですが

仕事ぶりを見ていて

「心構え」がいいなと思っています。

 

f:id:o-sumi:20210215220934j:plain

 

その心構えが現れているのが

この写真です。

 

「丸太ってこんなに光るんですね」って改めて教えてくれる

カンナ仕事です。

 

こういった木材の艶を出すためには

技術はもちろんですが、いいカンナの刃を持っていないといけません。

大工道具は若い職人にとってはとても高いですし

高いものを切れ味よく、いつも丁寧に管理するのも

遊びたい年頃には容易ではないと思います。

 

またそもそも削っている木材の素性も大切です。

木材が磨き上げた時に

ジンワリ木材内の油分が表面をコーティングしてくれる

そんな状態の木材を準備するために

乾燥具合を工務店は注意して現場に持ち込んでいます。

 

 

設計はそういった花形仕事の裏の裏の

基本の基の木に支えられて

丁寧につくられていきます。

 

棟上げが近づいています。

 

 

 

ゆあさ