大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

あき竹城

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竹を使って建築に取り込んだ意匠を考えています。

この建物は本当いたるところに竹が使われています。

 

竹はまっすぐ伸びるイメージだと思いますが

建築用材としては、竹の節々も含め、結構ウネウネデコボコ

扱いの難しい材料です。

 

ですがそれを隙間に日光を取り込むことで、

ウネウネデコボコの隙間から放たれる光と影は

面白い味わいある表情となります。

 

 

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丸竹でも長いのやら短いのやら。太いのやら細いのやらら。

もう竹で城でも建てちゃうんじゃないかって勢いです。

もうやんちゃな竹城ですよ。本当に。

 

でも写真を見てもらうとわかるように

節がボッコボコです。この癖の強さ。どうデザインとして調理するんかナァ。

大工さん悶絶の作業になること間違いないですね。

 

 

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とはいえ、この現場に限っては、他の材料も曲者揃いすぎて

なんだか竹が優しい素材に見えたりして。(んなわきゃない)

 

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竹から漏れる光は

昔の民家では一般的によく見た意匠ですが

現在はめっぽう見なくなりました。

 

完成の時に他の意匠と呼応して

どのように見えていくのか。今から楽しみです。

 

 

ゆあさ