九州、長崎県にやってまいりました。
長崎の先の先のサキ。そう!
「島原」です!
今回は、ここにある文化財になりそうな古民家を活用できないかと
プレゼンにやってまいりました。
事前リサーチで湧水が豊富ということは知っていのですが
やはり現場に来てみないとわからないものですね。
めっちゃめっちゃ透明度の高い水が
湯上り卵肌の、桃井かおりSK=Ⅱヨロシクくらい
浸透力バツグンの美しさを湛えていました。
遠い昔の時代から、湧水とともに上手に生活して
建築と町づくりがなされていて、とても感心しました。
ばってん、
そげんこついいながらも、
少しでも地面を掘ったら「湧いて出てくる」水は
地元の人にとって、困りものでもありました。
ほんっに、困るとぉ。
今回私たちが提案したのは、
「地元では当たり前すぎて、価値を感じていないものを」
上手に現代に活かせないかと思い、提案しました。
背景に地元の特徴を感じながらも、現代でも肯定できるデザインです。
そう思えたきっかけは、地元名物のお菓子である
「かんざらし」。
もういっぺんで大好きになっちゃいました。
こんなに島原の水の美しさをデザインに昇華した
これぞ「島原!」と言えるカタチ。
ここまでブログを読んでもイマイチよくわからないかもしれませんが
本当に美しいです。素晴らしいです。おいしいです。
「水」という「ありふれて」「見えないもの」を
デザインし、美しいカタチとして世の中に供給する。
そうそう、こういうことを僕は建築でやりたいと思っているんだよなと
思えるいい機会を得れたので、
わざわざ、遠く長崎県まで来た甲斐がありました。
こういうことをやりたいツイデで言うと・・・
我が心の師、
長崎が誇るレジェンド
さだまさし先生曰く
「僕はね、カステラの端っこだけ、耳だけをちぎって食べてたの」
という言葉に倣い
とうとう、その教えを守る日がやってきました。
博多駅に帰ってきても
田舎で感じた、
じんわりとして、しっとりとした、ほんのりと心地よさが
いつまでもの心に残っていました。
いつか、この心持ちをデザインできる日が来ればいいなと思います。
ゆあさ