大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

双肩にかかるもの

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いやー、肩にかかってますね。

 

そんなこんなで大ヒット上映中の

漫画にちなんだレアな実物大のアレを

東北までノコノコ行ってナニしてきました。

 

 

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現在絶賛設計中です。

ものすごい感動し震えるような家を

次世代に引き継ぐお手伝いをさせてもらっています。

 

 

家って不思議な「モノ」なんです。

時と場合によっては、自分の人生をはるかに飛び越えて

自分のあずかり知らぬ時間を生き延びる可能性を秘めている

とっても素敵で、とっても厄介な存在です。

 

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その家のそこかしこには、家が出来てから、これまでの歴史があります。

住まい手の人生には、

自然と何の気なしに染み付いてる色合いがあります。

 

 

設計者の仕事は完成図面と言う「今」を切るとる仕事ではありますが

実際はバトンタッチする世代間の共に分かち合える喜びを

見つけ出すことでもあります。

そのためには「過去現在未来」という「刻」をデザインする必要があります。

 

 

民家というのは

あまり目立ちませんが「刻のデザイン」の結晶です。

梁の曲がり、柱の大きさ、石の位置、間取り、それぞれに

歴代の住まい手のストーリーが隠されています。

 

それらを受け止め、引き継ごうとする

住まい手の肩に架かるプレッシャーを

喜びの軽みへと転じれるようにデザインを紡ぎます。

 

 

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手と手を取り合って

あったかい家にしたいですね。

 

・・・ということは、

実は設計者の双肩に架かるものが一番大きいのかもしれません。

 

所長も私も次男ですから、この重み耐えられないかも・・・。

長男でなくても耐えられる設計の型、必死の呼吸で頑張ります。

 

 

ゆあさ