前回記事のおさらいしたい方は
以下のリンク「勘所と独創と」をご覧ください。
さて今回は建物の外側で設計者が考えていることを少しご紹介します。
庭を作ってます。
今回は小さい笹を植えています。
一気によくなりました。
わずか地上から5センチほどの植栽のあるなしで、
広さや、視線の重心や心理的な見え方が変わります。
庭のデザインは、建築にとってとても大切で
庭そのものが美しいのは当然ですが
如何に
「建物と庭がワンセット」で相互作用でさらに美しくなる
そんな関係性がとても大切です。
この笹でも、どの種類を選ぶかによって
全然雰囲気が変わります。
そして今回デザインする上で一番難しかったのが
道路と竹の塀に対して
どういった角度で笹を植えていくかということです。
道路にも、塀にもどちらにも沿わない
微妙に絶妙な角度で笹のラインを出しています。
これをあまりにもわかりやすい角度にすると
なんだか公園みたいなワザとらしいデザインになっています。
工夫もデザインもないようにしか感じられない
そんな美しい工夫が
自然な演出となり、建築と庭と周辺環境と喧嘩せずに調和する
そんな住まいが出来上がりつつあります。
ゆあさ