大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

雨の日を彩る

 

梅の雨が降っております。

 

木造建築にとって、6月は非常に厄介でして、

無垢の木が、空気中の湿気を含むことで

扉の動きが悪くなったり、引き出しが開きづらくなったりします。

 

 

じゃあ何で木造なんかで家を建てるのかと問われると

6月のジメジメした季節に木造が適しているからなんですね。

 

???

あれ?あれ?

 

 

さきほど、梅雨の時期はトビラの動きの不具合があると書いておきながら

木造が適しているという反対のことを書いてあるので少し混乱されるかもしれません。

 

 

 

もともと自然界の物質は、水分を蓄える性質を持っています。

むしろ、水分を吸収することで、寿命や成長が担われます。

 

木造建築には「調湿性」というものが備わっており

室内のジメジメした空気を適度にコントロールしようという性質があります。

 

細かくは、構造材、仕上げ材、換気など全体的な要素によるのですが

人間にとって多少不便な「扉の動きの不具合」とともに

「空気の湿度のコントロール」という良い面も同時にあります。

 

 

庭にさく紫陽花や、杉苔、梅などが雨に濡れている姿を見ると

こういった物はすこし、濡れている状態のほうが

美しく感じる気がします。

 

その姿が自然なんでしょうね。

 

 

紫陽花。

菖蒲。

蛍茅。

 

6月に咲く花たちは、やはり6月の弱く明るい光の中で一番美しいですね。

 

自然の物を取り込む木造建築も

6月に咲く植物の美しい立ち姿を見ると

季節と呼応したデザインのあり様があるのだろうと考えさせられます。

 

 

 

 

 

季節ごとに、美しさをいただきましょう。

山形県の最上町のだいすきなアスパラガスを、

遊佐建築さんから送っていただきました。

 

 

季節ってすばらしいですね。

 

 

 

季節を活かしたデザインをしていきたいですね。

 

 

 

ゆあさ