「だち」。っていい言葉ですよね。徳島の施主から、碧のお便り届きました。
「どう」って言葉もいいですよね。広島の施主から秋のお便りが届きました。
県外での仕事が長くながく続いておりますが
その度に、新しい住まい手や職人のかたがたと
はじめましてと、これからもよろしくの、付き合いが今も続いています。
特に県外に行くと、食べ物の思い出もしみじみあり、
食べた時の会話の内容や、地方で見た美しい風景を鮮やかに思い出します。
徳島で家を建てて、そのあと老人施設も設計するご縁に恵まれました。
県外で建築を建てるということは
その都度、今までの自分の培ってきた「経験値を一度リセット」して
その気候風土に適した建築様式をゼロから考え直す良い機会になります。
そしてそのフレッシュな経験と気持ちを
また地元岡山に持って帰って新たな創作に役立てています。
民家をベースに建築を創るということは
「地中に根を下ろし、地面から養分を吸い上げた、キノコのような各地独自の形態」を
デザインしていく必要があります。
「とってつけた」デザインはどうしても地に馴染まないですし
台風や雪などの自然災害に弱いものになりがちです。
是非の初心忘るべからず。
時々の初心忘るべからず。
老後の初心忘るべからず。
『世阿弥著 花鏡より』
各地域、各時代に相応しい「民家の形」があり
大角設計室のスタイルと、各地の民家のデザインが溶け合った
未来に残してつなげていきたい建築ができるといいなと思っています。
ゆあさ