東北出張です。
すっかり新米の季節になりました。
収穫間近の秋田県は、とても美しいです。
ずっと見たかった、水の中に建つ倉。「水板倉」と呼ばれるものです。
キーンと冷えた朝露に濡れた畦道をかきわけて、辿り着いたその先に
やはり、美しい民家がありました。
やはりという言葉は
「やはら」という古語が由来と言われています。
「やわらか(和か)」つまり、「そのままじっとしておく」という意味だそうです。
そこから転じて「変わらない様子、変化がないさま」を表した言葉です。
現在では「予想した通り」となるわけです。
「やはり、美しい」という言葉が、なんとシックリくる建物だろうと
しばし刻をわすれ見とれてしましました。
大角がよく言っているのですが
「古い建物をなおす場合でも、移築と現地再生は全然意味合いが違うンじゃ」。
その言葉の本当の意味をつかみ損ねていたのかもしれないと
あらためて教えてくれる、「やわらな風景」。
「そのままじっとしておく」ことでしか得られないものが
確かにここにはありました。
そんな設計を出来たらいいなと思っています。
ゆあさ