大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

材料検査

適「材」適所



写真は再生工事の材料検査風景です。
新築工事の場合はもっと材料が多いのですが、
今回の現場は古材の状態がいいため、数える程度の新材を入れる事になりました。

どんな木を使えるかを知って適材適所に使用する事は
家の仕上がりに影響するとても大切な作業です。
そこで、僅かな本数だとしても、柱・梁・土台・板等をチェックしに
わざわざ材木屋さんに乗り込みます。

まぁ、ただ単に木を見るのが好きなだけな気もします。




魚河岸のマグロのように


持ち上げて重さを確認したり(乾燥具合・目が詰まっているか)
ひっくり返してみたり(木目の美しさの確認・節、傷の有無)
年輪の目の間隔を覗き込んだり(木の強度の確認)
丸太の大きさ、曲がりを見たり(丸太の形状・曲がり具合による据付け高さの確認)

写真は土台(栗)と梁(松)に使う材料です。
魚河岸のマグロもそうですが、この木もシッポの切り身を見るように
外見からの情報を頼りに、削って仕上げられた姿を想像します。
現在この想像力を修行中です。

「これは綺麗だからこの場所にこっちを向けて使おうかぁ」と
職人さん、材木屋さんに木の素性等の情報やアドバイスを聞きながら
わいわい相談するのも材料検査の楽しみの一つです。


ゆあさ