大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

THE

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木造建築の世界では
国産材を表現する時に

「地」

という言葉を使います。



木造建築で使う材料は、ほとんどが外国産の輸入材が
メインで流通しており、
現場で「松」というと、90%程が外国産だと思います。

その為、その材料の前に「地」をつけることによって
使用材料が「国産」であるか「外国産」であるかを区別しています。


たとえば、こんな風に使います。
松を使うという表現では、「地松」
杉を使うという表現では、「地杉」
桧を使うという表現では、「地桧」。


もともとは、地元のものという意味だったと思いますが、
現在ではそういった、もっと拡大した意味があるようです。



個人的には「地松」が好きです。
なかなか現場で見ることは少なくなりましたが、
時間が経ったとき、やはり抜群に美しいと思います。

とは言え、「地」がつけば、何でもいいってモノでもなくて、
外国産でも素晴らしいものはたくさんあります。
最初の写真の様に、しっかりと年輪の間隔が、「ギュッ!」っと締まって
木肌が美しく無いといけません。

木はそれぞれ表情が違いますから、
その選別が大変でもあり楽しいところでもあります。

THE松なんですね。
イッポンイッポンの特別な美しさを感じながら仕事をしていきたいと思います。


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ゆあさ