大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

見ぃつけた

出張しております。



この地方らしい民家って何だ。何だ。
という事で空き時間にリサーチに繰り出します。


写真の民家は市野宿という江戸時代の宿場町にあります。


柔らかい石を加工して積み上げた独特の風合いを持った蔵です。
実は市野宿は、公式にはほとんど昔の町並の面影を残していないと言われていたので
あまり期待をしてはいなかったのですが、


あるもんですね。
まだ知られざる民家が。


そうやって、ふと何かその土地の民家のヒントを見つける事が出来ると
不思議な事に、次々と見つかります。
同じような作りの蔵が、ぽつり、ぽつりですが点在していることを発見しました。



よく建築界では、
日本にはもう民家はなくなってしまった。であるとか、
昔の技術は失われてしまった。という言われ方をします。

本当にそうでしょうか。


そんな事はありません。僕はこう思います。
昔の人が撒いてくれた、「民家の種」が
みなさんのお住まいの土地の地下深くに眠っています。

日本にはまだまだ美しい民家が宝のように輝いています。
目を見張らないと見つからないニクい存在です。

現代の民家の数少ない(と思われている)なかにも
「民家の種」から芽吹いているものがあるはずです。
それぐらい、家づくりの文化の中には先人の恵みが根強く溢れています。



日本の恵みに感謝です。

いただきましょう。



ゆあさ