それは、もの言わぬ凄みといいますか
何か心に訴えるものがある姿として、まちの中に屹立しておりました。
もちろん人の力で、建設という行為を経て立ちあがる訳ですが
何というか、民家そのものから、そして大地から沸き上がる
生命力とでもいうようなものが、建物の佇まいに見て取れました。
今日は祝祭の日。「上棟式&餅投げです」
現代ではあまり見られなくなった行為であり
大都会の仙台でもその傾向は顕著です。
街の人のために、この街のために
なんとかしたいと考える施主の気持ちが
さまざまな街の人に伝わった感動的な瞬間でした。
まさにこの一瞬、この光景を共有できた自分を幸福に思います。
この機会を与えていただき本当に感謝しています。
祭がおわり、建物と静かに向き合う時間が現場にもどりました。
これから加わる人の手が、寡黙なこの建物とどう向き合うか。
民家は、この街は見ています。
一夜明け、地元の神様に会いにいこうと
街の中心部から少しはずれた作並街道をしばらく歩きます。
朝のすがすがしい光が
杜の都仙台を輝かせます。
国宝。大崎八幡宮。
楽天イーグルスも戦勝祈願に訪れる由緒正しいお宮です。
時間差でぽつりぽつりと、スーツ姿のビジネスマンが
入れかわり立ちかわり参拝していました。
ので、足早な彼らの合間を縫って私も。
この工事が無事に、街のための建築として出来ますように。
ひときわ美しい鈴尾がハラリと三本。
こういう見たことのない文化に触れるとき
遠くまで来たんだナァと感じます。
縁起達磨もカラフル!
伊達じゃないっすね。
ゆあさ
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