大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

大阪の建築

大阪に行ってまいりました。
いやー、ニギヤカ。

かっぺ丸出で歩いておりまして、
迷子になるわなるわ。
大阪の施主とお会いして次の目的地仙台へ。

ソンなこんなで夜の帳に
身をやつしたい処ではありますが
一路空港を目指します。が、

やはり迷子になります。
田舎っぺ、ですから。

もうこうなったらジタバタしてもしょうがないので
ぶらぶら街の探索に切り替え。



最近よく行く仙台にしても、大阪にしても、
おなじ静岡県でも修善寺と浜松ではぜんぜん違いますし
徳島、ちょっと前によく行った京都、最近行きはじめた広島などなど
街を歩くとそれぞれの雰囲気があります。

それは、衣食住の違いに顕著に現れるわけですが
職業柄特に住(建築)に興味しんしんです。
それらから学び、その土地に建築を設計したいなと思っています。

でも最近思うことは、一番学ぶべきは
そうした目に見える「かたち」
ではなくて、なんと言うか「ニュアンス」とか「雰囲気」なんではないでしょうか。

むつかしく言えばその土地の「本質」でしょうか。



私たちが各地に地元民を代弁するような建築を作ることは
本当の意味でいえば不可能です。
でも場所はたがえど、「人間の本質」は
お互いに感じとることが出来るはずです。
それぞれの土地の本質を種粒くらいの大きさでも
理解することが出来れば、風土に根をしっかりはり
立派な大樹となれるのではないでしょうか。

県外にきら星のごとき民家がたくさんあります。
それは大地の文化と、人の生活文化によって耕された
豊かなかたちとして現れています。

瓦の色や素材、間取りなどの表層部分にとらわれすぎると
県外の設計者が陥りがちな「かた」にはめたアリバイ臭い
民家になってしまうかもしれません。
それら目に見えるモノの根っこをしっかり探していきたいと

飛行機にのりおくれた空港で考えたりしています。



ゆあさ