さて、宣言どおり更新です。
半端にアップしているネタを回収していきたいのですが、
とりあえず進行中の大分県の現場の様子を紹介します。
棟上げ、小舞かきまで紹介していた(2015-05-18 - 大角設計室ブログ)ので、続きから。
その約1ヶ月後が
うーん、判り難いかも。荒壁(土)が塗られています。
大角設計といえば外壁は基本的に土壁。
職人がいない、手間がかかる、時間がかかるなどの理由で廃れていますが、
何事にも一長一短あるわけで、長所もあります。
土壁には調湿性や防火性があります。
自然素材なので文字通り土に還る&なおす時には古い土を練り直して塗り直すことも出来る
というエコ素材です。
土から伸びて成長した木が切り倒されて加工されて
また土と接するというのもなかなかいい物語なんじゃないでしょうか。
左官さんの技術も継承されていって欲しいのですが、若い職人不足。
私達は出来るだけ多く土壁を塗る仕事を作ることくらいしかできません。むむむ。
さて、余談が長くなりました。外から見てもわかりにくいので中から
荒壁を塗って少し置いた状態です。
写っているのは仕事が丁寧な大工さん達です。
まさにこの日から裏返し塗りをしようとしていました。
傾斜地なので、土もポンプで運びます。
この方は左官さんではありませんが、練って左官さんに渡しています。
ちなみにこの土は工務店秘蔵の土らしく、よく(5年くらい!)寝かされているので粘りが違いました。
うっかり服に土を付けてしまったので、ヴィンテージを体感できました。
大分県では土壁を塗るような仕事はほとんどないそうです。もったいない!
藁を入れつつ塗っていきます。
藁は繋ぎやひび割れ防止の役割です。
現代でいうとメッシュの役割ですが、土壁には藁がいいですね。
施主さんの名前に土が付くということで、土について語ってみました。
タイトルは相撲で土が付く=負けですが、
土をつけても勝ちます(ええの作ります)よという意味です。
これを土曜日にアップするのはいささか狙い過ぎかと思って金曜日に更新です。
続きを間髪入れずにアップしたいところですが、
次回はお待たせしました「あのテーマ」でアップする予定です。
おの