大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

スケールきゃん

前回までのおさらい

o-sumi.hatenablog.com



模型をつくって検討しています。

模型は原寸のサイズつくることは建築の場合は難しいために
縮尺を本物の100分の1サイズでつくることが、住宅の場合は一般的です。

つまり模型で1ミリのところは100ミリ(10センチ)の大きさになるという事ですね。
その他にも設計者は200分の1だとか、30分の1だとか縮尺を使い分けながら
検討を進めていきます。

設計者にとってこの「縮尺が変わる」ということは
じつに思考のスイッチを切り替える上で非常に有効でして
各縮尺ごとに、検討する内容がすこしづつ違います。






模型の縮尺の場合、大事にしたいのが「スケール感」です。
この「スケール感」なるものが、設計業界では会話の中で
飛び交いまくっております。


要するに100分の1の縮尺模型を見る時に
瞬時に自分も100分の1の身体スケールに変身出来るかどうか。
分かりやすく言いますと、
ドラえもんのスモールライトで、自分が小さくなって
模型の中を実際の大きさとして感じながら、歩いて行けるか。という感覚が
「スケール」感です。
カッコつけてますけど、先ほども申しました様に、平たくいうと


「スモールライト」感です。



その感じを味わうために役に立つのが
模型では車や人間などの、自分がだいたいこのくらいだなと感じられる
大きさのものを置く、という方法です。


と、いうわけで早速置いてみました。
ちょっとこの生活シーンは狭そうですね。






このケースはどうでしょうか。

街の視線と、生活者の視線が気になりますね。



いかがでしょうか?

同じ敷地でも、置かれるもののカタチや大きさ、
高さ、向き、数に応じて
空間が劇的に変化していくのがおわかりだと思います。


これが「スモールライト感」です!

・・ちょっと違うか。





模型は設計者もですが、施主の方とも話が弾むツールですので
イメージが膨らむような模型が出来ればと思っております。



ゆあさ




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