玉野での改修工事が着々と進んでいます。
壁、床が取れ、骨組みだけになっています。
海に近く、文化的にも活発化している地域ということで行くたびに良い街だとな実感します。
そんな街だからこそ家もスクラップアンドビルドではなく、再生して住み継がれて文化が成熟していくのかもしれません。
露わになった小屋組には、手斧(ちょうな)で削られた丸太が使われていました。
もともとは昭和中期頃の住宅なので古民家という程でもないのですが、
戦後復興の中大量生産された住宅でありながら工業化しきれていないところが不思議な様式として現れています。
規模としては30坪足らずと、住みこなすにはちょうど良いサイズだと思います。
これから残す柱梁、撤去する柱梁を選び、整えていきます。
小さいからこそ凝縮された、濃い住宅になればなと思います。
うえにし