大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

わがままといい家

めちゃくちゃ更新をサボっていました。

お久しぶりです。うえにしです。

 

事務所の近所に若い御家族の暮らす家を建てています。 

 

のんびりした地域に住むほんわかした家族を想像して

 

庭を広くとったら子供たちが走り回るのかな。とか

平屋にして大きな屋根が覆う構成がいいな。とか

お子さんの背が伸びたら窮屈にならないかな。とか

 

たくさんの妄想が設計の肥やしになります。

 

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敷地では「俺が支える建物はまだか!」と基礎が待ち構えていますがもう少し待たせておきます。

というのもコンクリートは固まっているように見えて強度の発現にはしばらく時間がかかる材料なんです。

ゆっくりじっくりと最高硬度に至るまで放置プレー

 

その隙をみて絶賛加工中の木材たちです。

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大黒柱になるケヤキくんです。

240mmの太さを持つ乾燥も十分で節も虚も無いとんでもなく立派な柱です。

居間にどっしり構えることになるこの木は空間の主役になること請け合いです。

 

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地松の丸太達です。

丸太は曲がっていて太くて丸くて色んな材料にぶつかります。

だからこそ強く、だからこそ難しく、加工面もこんなに不思議な形をしています。

 

丸太を使うそれに立てる束も一つ一つ図りながら作ることになるんですが

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もはや板みたいな束だって端折らずに真面目に作ってくれます。

なんだかおもちゃみたいで可愛かったのでパシャリ

 

こんな加工を見ると本当に大工さんってすごいなあ。と大工さんのテクにたまげながら、

でも生意気にも「ああしてほしい、こうしてほしい」とわがままを言います。

もっともっといい家にする為に。

 

 

うえにし