前回までのおさらい
建物があらかた最終形にむけアウトラインを形つくるころ
現場にはいろいろな職種の人たちが入り込みます。
そういった職方とは主に建物を作る上での技術的な打ち合わせがほとんどなのですが
個人的に現場で打ち合わせをしない時間も大切にしています。
打ち合わせを終えて、あらためて自分の担当する箇所を再確認する職人たち。
その時の表情を読み取りながら、この場所に本当にふさわしい
指示を自分が出せているか。もしくは一番無理のない工事のやり方を
提示できているか(単純に簡単かどうかではありません)を反芻します。
施主との現場打ち合わせも同様です。
打ち合わせ後
何気な〜く、現場で施主さんがリアルにうごく状況を見ながら
施主の未来の生活を想像します。
世間では「身の丈」発言が物議を醸していますが
個人的にこの打ち合わせ以外の時間で施主の後ろ姿を眺めながら
施主の身長や性格、好みによりフィット出来るよう心を割いています。
目に見えている施主だけでなく
施主の子供達が将来どのように成長するか。ご両親のこと。
仕事のこと。それらの等身大の生活像にフィット出来るか。
100パーセントは無理だとしても
少しでも近づくことが、設計者と家を作る醍醐味でもあると思います。
設計者の家には施主の等身大プラスアルファが含まれるといいなとも思います。
施主に向けた、思いがけないプレゼントになればなと思います。
自分の想像を超えた家も楽しいものですよ。
マグロのつみれ。
贅沢に感じますが、この地方にとっちゃ、身の丈のご飯なのでしょう。
大角設計室の身の丈を
どうぞ、楽しんで、お召し上がりください。
ゆあさ
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