大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

一枚の工事写真から

前回までのおさらい

o-sumi.hatenablog.com

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いつもは、わかりやすいブログを書くようにしていますが

 

今日はすこしだけ、ナゾナゾのように書きます。

 

 

 

 

一枚の工事写真から、設計者のデザインがいくつ読み取れるでしょうか。

 

たいした大仰なデザインではなくとも

 

それら、小さな気づかれないほどのデザインの集積が

 

大角設計室のデザインの質とも言えます。

 

 

上の写真で私が5つのデザインの指示をしていることに気づくでしょうか。

 

 

 

 

 

 

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次の写真です。

 

 

この部材は工務店が私のデザインに応えるために

 

作り出したある部材です。

 

それは一体どこでしょうか。

 

 

そして、この部材はいったいどんな工夫がしてあるでしょうか。

 

 

 

 

 

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三枚目の写真です。

 

 

 

この写真はこの家の隠れたコンセプトを

 

よく示しています。

 

 

この空間をより生かすためにどんな工夫が必要でしょうか。

 

 

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そんな説明されないけれど

 

膨大な箇所に配置された、気づかれないほどのささやかなデザインや

 

寡黙で愚直なレベルの高い職人の技術の結晶が

 

ちょうど程よくバランスするように

 

設計者は線を引きます。

 

 

 

 

一枚の工事写真には実は

 

説明されれば「ああ、そうなんですね。」と

 

なぜ気づかなかったのか不思議なくらい、

 

 

「いい家には、デザインが潜んでいます。」

 

 

 

 

当たり前に気づくようなデザインのその先

 

もう一歩、その先に、気づかれないデザインがあるかどうか。

 

 

 

それこそが、デザインの醍醐味であり

 

設計者と施主が一緒に建物を創る楽しさや価値につながると

 

おもっています。

 

 

ゆあさ

 

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