前回までのおさらい
いつもは、わかりやすいブログを書くようにしていますが
今日はすこしだけ、ナゾナゾのように書きます。
一枚の工事写真から、設計者のデザインがいくつ読み取れるでしょうか。
たいした大仰なデザインではなくとも
それら、小さな気づかれないほどのデザインの集積が
大角設計室のデザインの質とも言えます。
上の写真で私が5つのデザインの指示をしていることに気づくでしょうか。
次の写真です。
この部材は工務店が私のデザインに応えるために
作り出したある部材です。
それは一体どこでしょうか。
そして、この部材はいったいどんな工夫がしてあるでしょうか。
三枚目の写真です。
この写真はこの家の隠れたコンセプトを
よく示しています。
この空間をより生かすためにどんな工夫が必要でしょうか。
そんな説明されないけれど
膨大な箇所に配置された、気づかれないほどのささやかなデザインや
寡黙で愚直なレベルの高い職人の技術の結晶が
ちょうど程よくバランスするように
設計者は線を引きます。
一枚の工事写真には実は
説明されれば「ああ、そうなんですね。」と
なぜ気づかなかったのか不思議なくらい、
「いい家には、デザインが潜んでいます。」
当たり前に気づくようなデザインのその先
もう一歩、その先に、気づかれないデザインがあるかどうか。
それこそが、デザインの醍醐味であり
設計者と施主が一緒に建物を創る楽しさや価値につながると
おもっています。
ゆあさ
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