コロナコロナで忙しいですが
東北で火急の事案で行ってまいりました。
古い建物を調査したり
単純に眺めたりしていると
その立ち姿から
雄弁ではないですが、ぼそぼそぼそと
里言葉で建物が
囁いている会話が聞こえてきます。
正確には聞こえてくる気がするだけ、
なのでしょうが
暗闇の中、音もなく埃が舞うなかをほの明るいライトで浮かび上がる
その柱、丸太、壁、屋根、床、材種、太さなどの要素が
その地方での生活の営みの様子や
大切にしている価値観
風土や歴史などを
私たちに語ってくれます。
そんな、ばかな、
と言われても仕方ないですが
そんな仕方ない心持ちに建物の前ではなれるようになりました。
建物への自然な尊敬を
東北の美しい建物から教えてもらいました。
美しい建物は
或る日突然姿を消します。
その美しさを誰に知られることもなく。
その運命の蔵を再生する計画案です。
おしゃべりな建物と対話が続いています。
ゆあさ