綺麗だけじゃツマラナイ。
別にモテない男性が不貞腐れているわけでも
強がっているわけでもありません。
昔から建築に対して、そう思ってきました。
桜が散る季節に、まだまだ工事途中の現場はとても美しく、
心を奪われる光景でした。
未完成だとしても、美しいと感じられる何かが醸成され始めています。
みなさんは、心を奪われる瞬間が日常で最近ありますでしょうか。
私は
設計の仕事をしているせいか
自分の現場ながら、そういった心の奥底から震えるような瞬間を
何度も経験します。
住まい手よりも先に経験してしまう罪悪感も多少ありますが
役得ですね。
そういった心震えるデザインとするためには、実は
「綺麗なだけ」では成立しないのです。
例えばの話
見目麗しい男性、女性が隣に歩いてきても
「はー綺麗。。」とはなりますが、
自分と新しい関係が生まれるわけではないですよね。
でも、、
突然こちらを見つめて「ニコリ」と破顔するとどうでしょう。
もう一発で心を撃ち抜かれますよね。
建築もそうなんです。
ある程度の計算されたデザインと、
さらなる要素を取り込める「おおらかさ」こそが
緩やかで、住まい手の心を包み込める
そんな家になるのではないかなと思っています。
おおらかだけど、綺麗で
綺麗だけども、おおらかで。
一見相反する魅力を担当する全ての家にデザインしています。
あなたの家は微笑んでくれるでしょうか。
ゆあさ