先週宮城県へ大角事務所みんなで出張へ行ってきました。
仕事として初めての東北にテンションウキウキです。
「ィヤッホーゥ」
宮城目指して新潟から日本列島を縦断
蔵王連峰もひとっ飛び。
飛行機から見た東北は
田んぼがきらきら光っていました。
飛行機は翼の上下で生まれる気圧差で飛ぶらしいですが、
原理を聞いても全然実感が湧かないですね。毎回半信半疑です。
実感できるのは「すごいはやい」ということくらい。
900キロの距離があっという間に過ぎていきました。
まずは腹ごしらえ
ヘルシー定食を注文。
ヘルシー…?
これが東北クオリティですか、御見それしました。
さすが米どころ、お米がおいしい。
(でも腹くっつぃ~なす)
さておなかいっぱいで最初に向かったのが「村田」の町並み。
去年2月の地震で結構被害があったらしく、
漆喰が剥がれたり、土壁が落ちたり、補修工事中の建物がちらほら。
なんでも3.11よりも建物被害が多かったとか。
地元の方曰く、「揺れ方が違った」とのこと
建物の形状、縦or横揺れ、共鳴振動、地盤など
震度だけでは測れない様々なエトセトラが建物に影響しあいます。
痛ましいですが随時復活中とのこと。
村田は基本的に切妻平入で蔵造りのお店スペースが道にあって
短冊状の敷地の奥に主屋等生活スペースがある形式。
ん~ゴージャスですなあ
村田はどの家を見ても必ず門とお店がセットになってるんです。
これ結構珍しくて
京都や倉敷など町屋は有名ですが
ほとんどお店スペースと玄関が共用なんです。
でも村田ではきちんと居住者とお店のアプローチが分離していて
最初は紅花の商いで栄えた町だそうですが
海外貿易が始まって安価な紅花が入ってくると
綿を売ったり呉服屋をしたり店舗貸しをしたり
軽やかに転身を繰り返したそうです
本当に商売上手な町だなあという感じでした。
そしてこの門+町屋という形式がその転身に少なからず影響したんじゃないかと思います。
でっかい欅の梁
この時代から考えると驚くべき製材技術…
2階の曲り梁も奇麗です
座敷も見たかった~
他にも木製シャッターがあったり、後付けの格子戸、梁の芯ずれや木の組み方、天井懐の広さ
絵をかいてみるとたくさん発見がありました。
お店として、使いやすさが考え抜かれています。
遊びの時間はそこそこに新しくご依頼いただいたおうちの実測調査へ。
とてものどかな場所でした。
そして家に入ると…
「うわぁ」
思わず感嘆の声がでてしまいました。
仏間には立派な神棚が。
この部屋だけ天井が高く、裳階もついて、ハイサイドライトまでついています。
実測してみると正確に立方体の気積をお持った部屋でした。
建物全体がこの部屋を作り出すために仕組まれたのかと思うほど
あまりにもきちんとした寸法。
続きの間からの展開といいたまらんです。
これを直すのはワクワクしますね。
さてこれからが大変だ。がんばるぞー
GO TO 宮城 伜編に続きます。
うえにし