大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

古い家を 残し。活かし。渡す。

 

古い家の再生計画の大詰め段階です。

 

古い家をお持ちの方で、3つの可能性について考えながら

計画を一緒に進めてきました。

 

その三つとは

「このままいっそ壊してしまうか」

「はたまた、壊さずに、再生して、リノベーションなどを考えるか」

「もしくは解体後、新築とするか」

いずれかを住まい手は選択する必要があります。

 

 

どんな選択にも長所や短所があり、

住まい手は自分一人で、あーでもないこーでもないと

長年熟考されてきましたが、思考をまとめるために

設計事務所」と一度、プロジェクトを共創することで

3つの選択肢のケースを可視化(模型・図面・面積・法律・時間・金額等)し

自分が判断・決定する材料を揃えることが可能になりました。

 

 

家を建てる時に、

それも、古い家をなおす場合は特に忘れられがちですが

勘違いしやすいことは、

「正解は1つしなかい」と思い込むことです。

 

 

大きな金額が動くものなので、そう思って

1つの答えをピンポイントで探すことは仕様のないことかもしれません。

 

 

でも、いえづくりって

実は「正解がない」ものなので、

設計者としてこの場合出来ることは

「いろいろな選択肢」を提示してあげることだと思っています。

 

 

 

もちろん、設計事務所としても、

毎回ベストだと思っている案を提案しますが、

いっぺんに最初の段階から「正解」を見つけるのは至難の業です。

 

それも、一般の人が独力でやり遂げるのは大変な労力だと思います。

 

だから、そのサポートを設計事務所がおこなうことで

いままで見えなかった、ゴールまでの道筋を示すことが

出来ると思っています。

 

 

住まい手が、いえづくりにおいて、行うべき思考のプロセスは

「正解を見つける」ではなくて、

 

まず最初に見つけるべきは

「最適化の方法」です。

 

色々なケースを検討し、どのような判断基準で自分は

決断を下し、「正解に近づけていく」ことが出来るようになることです。

 

 

その「最適化の方法」のために、私達設計事務所がお役に建てるなら

これほど嬉しいことはありません。

 

 

 

ゆあさ