東京で新しいプロジェクトです。
大角設計室は、じつは東京での仕事は初めてです。
お隣の千葉県では、設計した実績があるのですが、
今回のケースは都心ではありませんが
なかなか人口密度のあるエリアで都会感があってワクワクします。
近所の蕎麦屋さんでランチしながらミーティングしましたが
さすがのお江戸ですね。
蕎麦がピシッとしてますね。
人気店らしく、ズルずら~っと有名人サインの色紙が
ところせまし飾られていました。
東京ですねぇ。
さて、無事に打合せも終わって、中央線の電車に乗って
東京の民家を見に行きます。
東京の民家のオリジナルの形や歴史を調査します。
・・・?東京の民家?そんなのあるの?と思われるかもしれませんが
実はあるんです。
都心ではなく、郊外の民家の移築になるのですが、
民家園のような形で整備された公園内にその民家は建っています。
公園内には、古民家だけでなく、明治や大正、昭和などの
代表的な歴史様式を持つ建築や、著名な建築家の設計した家も展示してあります。
ここは私が大学生だったころ一度来たことがあって
「なつかしぃナァ」と感慨もそこそこに、
「ええ!こんなデザインだったっけ?」みたいに
以前の不勉強だった自分と、今の経験を経た後の自分との視点のズレが
とても心地いい物になりました。
生意気にも、経験を経た自分の視線は
「ココはイマイチ上手くいってないな」みたいな無粋な見方もしがちです。
だけど、今も昔も変わらないなと感じるところもあるのです。
当時の記憶は細かくは覚えてないのですが、なんというか
「なんだか気持ちのいい空間だった」という空間体験や空間イメージは
脳の奥の真ん中に、鮮明に残っています。
・・東京で木造建築を建てるという事はじつは結構ハードルが高いのです。
法律・コスト・工事難易度・職人などなどの細かい調整が必要です。
でも、そうした細々したコトに囚われすぎては、いい建物は建たないよ、と、
東京の民家が語り掛けているように感じた一日でした。
ゆあさ