大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

カスリの向こうに見えるもの

前回までのおさらい
o-sumi.hatenablog.com

棟上げを無事に終えると、現場養生の為にシートで矩体を覆います。
そうすると外部にうっすらとした建物のおおよそのボリュームが出来上がります。

完成時には、この薄いベールに様々な仕上げや、開口部等が加わります。
ですから、まだ見えぬ線をこのかすりの向こうにイメージします。

一転。
内部に入れば、肉迫した骨組みから、眩しい光が差し込みます。
ここは生活が入り込んでくる空間になる訳ですが、
その前には文化が育んだ手技の檜舞台が設置されます。
仮設、または木造ゆえの軽やかさ。

交錯する現場の二面性は
進行中待った無しの現場でありながら
トレーシングペーパーに描かれる実線と余白の霞みさながらに
設計図もアンダーコンストラクションなのだと気づかされます。

監督さんと打合せ頑張ります。



ゆあさ

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