東北地方での仕事です。
東北地方では、古くから一枚の紙を切り、折り、開き
一枚の美しい切り絵をつくって、お札や依り代のように神棚に飾る
装飾デザインが存在します。
「オカザリ」という切り紙の世界。
東北の精神性がこの一枚に凝縮されているようで
とても気に入っています。
そういった元ある文化と地続きになりながら
だんだんと未来へ継承発展させて建築に取り込んでいくことが好きです。
そのデザインをイメージし、取り入れた店舗の襖絵。
色鮮やかな朱色は、控えめな東北の美しさを鮮やかに染め直し
現代の感性を十分刺激するものです。
ふと思ったのは、この襖絵は
「棟方志功」の版画ような豊穣と祈りをイメージさせます。
民家・民芸のデザインと言うものは
場所や形、用途が変わったとしても共通していることは
ちょっと似ていて
ちょっと違う。
という͡͡コトだろうと思います。
なるほどなと、民家のデザインに
また教えられた一日でした。
ゆあさ