大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

古民家再生工房展 いよいよです!

古民家再生工房ファンの方々…

お待たせいたしました!!

o-sumi.hatenablog.com

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たびたび予告をしていた古民家再生工房展(35周年)ですが

ついに明日から一週間天神山文化プラザ第5展示場で開催されます!!

 

それに向けて事務所一同設営作業にいってきました。

古民家再生工房総出です

 

展示台も自分たちで作っちゃいます!

なかなか民家らしいんじゃないですか

ああでもないこうでもないと

和気あいあいと作業は進みます

 

全員が空間のプロ

即興でどんどん良い展示空間になっていきます。

 

そして古民家再生工房の最長老

「矢吹昭良」さんにフォーカスした展示をしています!

 

そしてそして明日12日にはギャラリートークも開催されます!

ネットで検索してもロクな情報が出てこない

ですがこの人のデザインは超一流。

昨今の日本全体の古民家ブームの震源

そんなヴェールに包まれた建築家

矢吹昭良気になる!という方、ここでしか聞けない話が目白押しとの噂です。

予約不要なので、11時に天神山プラザにてお待ちしています。

 

期間は3月12日~17日

短い会期ですが、ぜひいらしてください!

 

大角雄三設計室 一同

農業部!ローンチします!

こんにちは。大角設計室”農業部”です。

設計事務所で農業部とははて?

と思われた方も多いと思います。

 

実は大角、かねてより行き過ぎた趣味(?)として稲作を行ってまいりました。

自己紹介では半分建築家、半分農家。がテッパンです。

 

その甲斐あって「おいしいおいしい」と多数口コミを寄せていただきます。

毎年新米を楽しみにいただくお客様もおり

それではちょっくら売り出してみようかと

この度HPでの購入フォームを作成しました!

ホームページ上でhttp://ww9.tiki.ne.jp/~o-sumi/

infomationの”お米購入フォーム”

もしくは

下メニューバーの”Farm”

のボタンをクリックすると購入いただけます。

tayori.com

 

大角印の朝日米

なんと有機栽培無農薬

手をかけた分だけ良くなっていくのは建築も農業も一緒ですね。

 

ぜひとも一度ご購入してみてください。

そんなにたくさんは作っていないので、売り切れましたらごめんなさい。

また来年も作りますのでその時によろしくお願いいたします!

 

p.s 電話でも購入いただけますので、いつもの方はいつも通りで大丈夫です。

 

大角雄三設計室 農業部一同

 

受賞報告! まちの”基準”へ

受賞報告です!!

 

岡山県津山市で工事していた↑↑記事の家がこの度、津山市景観賞を受賞しました!

めでたい!

計画係 「令和5年度 津山市景観賞」 受賞結果 | 津山市公式サイト

立派な賞状や盾も貰えるみたいです!

(お客さんと一緒に撮ろうと思ったら照れて断られてしまいました笑)

お客さんも喜ばれていてよかったです!

 

o-sumi.hatenablog.com

さて前のブログ↑↑を見返してみたら、完成をブログに書いてなかったことに気が付き、

これを機に完成ブログを描こうかと思います。

 

工事中は全貌が隠れていたこの外観ですが、

こんな感じで完成しました!

残念ながら天気に恵まれない…

 

ですが建具が入ると景色がグッと締まりますね。

久しぶりに訪れてみると、道沿いの他の建物も昔の姿に復されていたりして

どんどん修景整備が進んでいました。

 

2021年に伝統的建造物群保存地区に選定されて、ほやほやのこの城西地区。

そんなこともあり大角設計としては今回、重伝建の修景工事の”基準”になるような建物を目指しました。

その為に市ともいろいろ協議を重ね、

市の修景方針にも意見をして

受け入れられたり、

受け入れられなかったり

 

実際は文化庁の指導通りに直す方が簡単です。

それでも小さな異例を積み重ねていけば、

まちのあり方にも一石を投じることができると思います。

 

例えば木の白木の部分は、当初色が揃うように「茶色い塗装をするように」との指示があったりしたのですが、

「木は外部の風雨にさらされて自然に黒くなるのでそれを根気よく待ってください」と言葉を尽くして説明し、

無垢のままにすることができました。

 

 

「だって昔の建物も最初は白木だったでしょ」

 

 

その甲斐もあって

名実ともにこの建物が城西地区の基準となったので、

がんがん参照してもらいたいですね!

 

うえにし

雑誌掲載のお知らせ 住宅特集2024年3月号

2/19(月)発売の新建築住宅特集2024年3月号に「駅家の家」が掲載されています。

 

 

住宅は住まい手のためにデザインされます。

 

施設や店舗等とは異なり対外的に発表される機会はあまりないわけなのですが、このように誌面に取り上げていただき周囲に伝えられる(知っていただける)機会を得られることは、非常に貴重でありがたいことだと感じています。

 

 

駅家の家は田園越しに3つの切妻屋根が連なる印象的な佇まいとなっています。

 

敷地周辺は昔ながらの田園風景と分譲地に建つコンパクトな住宅群が混在する場所でした。都市開発がじわじわと進んでおり、工事中にも周辺には新しい住宅が何棟か建ちました。

 

駅家の家は今後も変化していくだろう周辺環境の変化に耐えうる住まいとしたいと考え、各居室を中庭に対し開き、外観はやや閉鎖的として、周辺とのゆるやかな関わりを考えました。

 

専門誌ですので近所の書店には並んでいないかもしれませんが、昨今はネットで手軽に買うことができます。興味がある方はぜひ手に取りご覧になってください。

 

さの

蜻蛉の鬼瓦

 

群馬にいってきました。

 

岡山の始発に乗り込んで、真っ暗な空を抜けてくると

目的地に到着する頃には真っ青な時間になっていました。

 

はじめての群馬での冬です。

 

今までは気づかなかったのですが、川の向こうに真っ白にそびえる雪山が見えます。

なんていう山なんだろう?って住まい手に質問すると

あれは「浅間」ですよ。と教えてもらいました。

 

群馬と長野の県境にそびえる標高2550mの山。

群馬に来ることになって、上毛三山「赤城」「榛名」「妙義」は覚えていたのですが、

まだまだ知られざる景色がありすぎて、群馬県は地理的にもいろんな意味でも

奥深すぎです。

 

 

 

すこしプロジェクトがとまっていましたが、ふたたび始動することになり

打合せに行ってきました。

 

木造建築は一般的にはあまり意識されませんが、

「木の乾燥具合」を意識することがとても大切です。

 

木は水を吸って成長しますから、山で伐採した直後水分を含んでいます。

そのまま建築木材として使ってしまうと、

時間と共に水分が減ることで、木が変形したり、縮みや割れなどが発生し

建築強度や美観などに問題が発生してしまします。

 

だからと言って、ガンガン強制的に乾燥させれば良いかと言えば

そうでもないのが木の難しいところ。

 

お風呂あがりの髪の毛をイメージしてもらうと分かりやすいのですが

上手にドライヤーをあててくれる美容師は髪を乾かしつつも

髪の表面を傷めずに、なおかつ、艶を引きだしながら

しっとりしなやかな質感で仕上げてくれます。

 

木も同様で、ガンガン容赦なく乾燥させることも可能ですが

それは「木本来の粘り強さ」「しなやかさ」「艶のある美しさ」「香り」「肌ざわり」

などなどを失う諸刃の剣にもなり得ます。

 

そのへんの事に今回はこだわって、木を山から伐採する時期、伐採する山、乾燥方法

それらを丁寧にしてもらっています。

 

 

丁寧といえば、群馬県は高崎にある「マルキ」さんに施工いただきます。

その工事風景も見さしていただきました。

 

戦後空襲を受けた高崎市

その後比較的早く建てられたレトロ感と文化が薫る小住宅でした。

今回はその建物を改修されている最中でした。

 

「今回は何もしないことにしました」とは社長の談。

 

みなさんお判りになるでしょうか?

 

 

よく古い家をつかった古民家カフェや、雑貨屋さん、ゲストハウスなどがありますが

ここでいう「何もしない」は世の中にあふれた「何もしない、とは、別物」です。

 

「何もしてない」と思われるほどに「不要なことは加えない」けれども

「必要なことは徹底的に手を加える」ということを言わんとしているのだなと

現場を見て思いました。

 

 

「何もしない」=「何もしなくていい」とは違うというコト。

これの判断の線引きが出来るかどうかが、巷にあふれる

「セルフビルド」や「DIY」と【プロの仕事】の(気づかないけど)大きな違い。

なんだナァとしみじみ。

 

 

 

 

この家には高崎城につかわれていた鬼瓦が転用されていて

何だかよく似合ってます。

 

古くて良い物って、儚くて、なくたって困らないように一見思われるけど

名もなき誰かが引き継いで、守って、ようやく私達に届くんですよね。

 

「技術」だって同じです。

 

分かりづらい見えないバトンを、職人さんや設計者は、古い建物から読み取って

次の時代へ渡せるように背負っていく。

その繰り返しなんだろうなぁと思います。

 


とは言え、そんなカッコつけたことは良いから

さっさと、さっさと、家を建てませんかねぇ~(家族の書初め)と

住まい手の家族からの想いのバトンもしっかり受け取らして頂きました。

 

 


そういえば、あの鬼瓦に彫られた家紋は「蜻蛉」。

「前へ前へ進め」という決して後ろを振り向かないで飛び続けるトンボのごとく

頑張りましょうねと、私に語り掛けていたんだろうなぁと。

 

楽しんでがんばります!

 

 

 

ゆあさ

大角設計室の動画ついに公開!

 

お待たせしました、昨年末に予告しておりました、

大角設計室の施工例「動画」です。

 

住まい手に協力いただき、自然な暮らしぶりを見せて頂きました。

 

家づくりを検討中の方のために

建物見学会なども開催していますが、

大勢の方が「こんなシャレオツな家に自分が住めるんだろうか?」と

たじろぐケースが多いのですが、そんなモヤモヤを吹き飛ばすくらい

「楽しそうに」「幸せいっぱい」に住まわれている様子をお届けできると思います。

 

住まいをお考えの方もそうでない方も

ジャンジャン拡散宜しくお願いします。

 

 

ゆあさ

とある雑誌の撮影でした

 

 

とある雑誌の撮影でした。

 

 

 


駅家の家(23年2月竣工)を撮影していただきました。


雑誌についての詳細は、また近日お知らせしたいと思います。

 


竣工からちょうど1年が経ち、


引渡し時に比べて建物がしっかりとそこに建っている感覚がありました。

 


それはきっと


"住まい手の暮らしが確かにこの地に根を張りはじめている"


ということなんだろうと思います。

 

 

書斎のご主人さんの居場所


台所に立つ奥さんの様子


畳スペースでひっつきながらテレビを見る子どもたちなど

 


家族各々のシーンすべてがゆるやかにつながっていて、


上手に住んでいただいているなと思いました。

 


自分の仕事が誰かのためになっていると感じられる瞬間は、


やはりうれしいものです。

 

 

 

 

できることを少しずつ。

 

精進せねばと思います。

 

 

さの