大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

雑記

駿府城

久っ々に こころの底にズシッ! とくる良いもの見た気がしました。 駿府城の丸太です。 駿府城は徳川家康が晩年に過ごしたところです。 流石天下人のための木材。と思わずにはいられません。 とはいえこの城は復元であり、当時のオリジナルなわけではないの…

ペイントアーキテクチャー

最近、福岡県に行ってきました。 その時ユーモラスな建築を見つけたので御紹介。多分住まい手が、自ら筆をとって何の変哲もない白いトタンの倉庫を オッシャレーにペイントされていました。 メイドなどの雰囲気がなかなか今風なデザインです。 良く現場では…

根っこ

屋根は不思議な文字です。 地面よりも空との関係の方が深そうなのに。 「屋」はまだなんとなく意味わかります。 でも「根」はなんでしょ?その昔、屋根は地面から離れていなかった頃の 名残なんでしょうか。 竪穴式住居として人が初めて建築をつくった時 地…

永吉

罪なやつさ ア ぁあ〜 ぱし ふぃーーぃいーーく♪ ただ それだけを やりたくて。横浜に来てしまいました。 ………。 というのは冗談ですが、良いとこですね。横浜。 現在この場所である企てをしています。 実現出来れば良いのですが、 幻でかまわ…… いや、実現し…

大阪の建築

大阪に行ってまいりました。 いやー、ニギヤカ。かっぺ丸出で歩いておりまして、 迷子になるわなるわ。 大阪の施主とお会いして次の目的地仙台へ。ソンなこんなで夜の帳に 身をやつしたい処ではありますが 一路空港を目指します。が、やはり迷子になります。…

ヘッドスライダー

明日、兵庫県での講演テーマ。 すべりこみ完成。 来週香川のスライドも絶賛仕込み中。なかなか楽しそうなスライドです。楽しんでもらえるといいなぁ。 ゆあさ

ぼっちゃん建築

彼は漫才師千鳥(岡山出身)どちらのタイプかというと ダイゴのほうなんですけど‥名前がね‥…NOBU。そう「ノブ」なんです。 彼とはじめて出会ったのは、3年程前に設計監理をおこなった 茅葺き屋根の再生工事の時なのですが その時は彼もまだ若く、簡単な掃除や…

インテリアデザイン

よくインテリアと建築の違いってなんですか?って聞かれる訳ですが いまだにはっきりとした答えは個人的にわかりません。情けないですねー。 なんとなくの気分としては、インテリアってお洒落なことばでなくて 昔からある「設え(しつらえ)」という言葉だとわ…

愛情に等しく

メンテナンスに行ってきました。 老朽化により、シックイがはがれたようで その補修のためです。 僕が入所するもっとずっと前に設計された家ですが 庭木がどんと大きく育っていい感じです。 民家のデザインは時間と共に古美(ふるび)てきます。 これをただヨ…

漆黒の屋根

さて、能登に行ってきました。 日本三大瓦と呼ばれる物は 三河の「三州瓦」、淡路の「淡路瓦」、そして石見の「石州瓦」です。 幸いにもこの全ての地方で、それぞれの瓦を建築する機会に恵まれました。 建築と結びつくことによって、風土に育まれた美しさが…

陰と影

民家から学んだ多くのことの一つに 小屋裏の光があります。いや、正確には陰影と光でしょうか。 大学を受験する前、 デッサンの勉強を少しかじった時に初めて知ったのですが「かげ」には二種類あるという事。 それは「陰」と「影」。 「陰」とは光の当たらな…

段々

敷地を測っております。 今回のプロジェクトはこの傾斜がテーマになりそう。 これは没になった案の基礎形状ですが 一つのコンセプトとして非常に有効でした。 地形に逆らわない基礎。 見えなくなる部分をデザインします。 ゆあさ

とある事務所の蔵に やわやわ糸が夜な夜な紡がれているという噂。噂は本当です。 備中足守の地で、それは建築というにはあまりにも儚すぎますが 蚕の紡ぐ糸のようにしなやかで繊細な繭。 さぁ解き放たれる日が近づきました。 音も無く異国の地まで飛び放ちま…

おいしい灯り

室内の明るさにより 空間は千差万別に変化します。コンビニやスーパー。 ショッピングモール。 そんな明るすぎる環境が当たり前な日本人。たまに、ほのかな灯りがポッと浮かぶ 建物に入ると、 「ああ、こんな明るさで十分だよな」 と考えさせられます。 ゆあ…

台風に負けない

それにしても週末台風心配ですね。 傘とカッパをそなえた建物。 ゆあさ

数字と形

ただいま金額チェックして、調整しています。 設計事務所も工務店も、ハウスメーカーも、大工さんもみ〜んな 工事金額を計算し、設計します。 でも設計事務所が行なう金額計算・調整は他者がする場合と 大別して2点違いがあります。 1「第三者的に適正金額…

表面的奥行きを超えて

視線は何かにぶつかる時 壁や、柱や、家具や人等に光が反射して、 瞳の中の網膜に像を結びます。見えるという事は 存在を知ることであり、安心感が生まれます。 そういった中で、ガラスは不思議な存在です。 存在するけれども、視線は透けて行き 存在は希薄…

まちまち

徳島。 浜松。 倉敷。 仙台。 どのまちもどの建築も たのしくて たいへん。 すばらしい。 ゆあさ

徒然

時はさらさらと 知らぬ間に過ぎていきます。 そんなおり、 竣工後の施主さん宅が掲載されたカレンダーが写真家から届きました。 思わずなつかしぃ〜。と 時間に忙殺された日々を一時忘れ、思い出が鮮明に甦ります。 施主さんが来年のこの季節にこの6月項を開…

建築写真

住宅雑誌を開けば、おもわず見とれてしまうような 美しい写真が掲載されている事があります。 ハウスメーカーのように住宅展示場等をもたない 設計事務所にとって、一般の方々に知っていただく機会は 実物ではなく、メディア(雑誌やホームページ等)による 「…

壁以上の何か

白。 それは色であって、色でないもの。 光そのもの。昔人の作り出した壁のひとつに漆喰がある。 白い光を纏ったその壁は現在の壁とはおおいに違う。現代の住宅の壁はパネルとかボードと呼ばれる物で構成される。パネルはあくまでもパネルである。 そういっ…

山嵐

山に分け入ってまいりました。 所長の知人の山に自生する植物を特別にわけていただく為です。プラントハンターなんて おっしゃれーナ言葉がありますが、 大真面目に掘っている時は、しんどくてしんどくて ただの山荒らしと化しています。 今日のメインは山シ…

たいした狛犬

もうすぐオリンピックですね。こいつは「ソチ」っていうより 「リレハンメル」ってかんじかな。 ゆあさ

あたしゃあなたの

ご近所の方から 打ち立ての蕎麦をいただきました。 蕎麦とは何かを考えさせられました。何なんでしょうね。 ゆあさ

螺旋階段

くるくる まわる めくるめく空間体験。 滅多に設計しませんが、以前 螺旋階段をつくった事があります。 意匠のポイントとしては、 竹小舞とよばれる、民家の土壁の下地骨組みに使われる 割竹をつかっていることです。 民家のボキャブラリーを咀嚼して 現代的…

小住宅設計

大角設計室の展覧会等でお客さんからよくこう聞かれます。 「ちいさな家は設計しないのですか?」 実際はしています。ので 参考までに期を見てまた写真をアップしていきます。 一般的なイメージでは設計者は、普通の人が住むための家ではなく 特殊な人の為に…

畠瀬本店食品部

最近は店舗等、住宅以外の用途の物件も 担当することがあるのですが、 いつも思い出すのは、始めて本格的に担当した店舗物件です。 街中にぽつりと、豊かな庭があって 小規模な工事面積ながら、外構と一緒に整備することで なかなか得難い街中のオアシスにな…

スピリッツ

年末に、ぼんやりと・・・ なんとなく、畳が恋しい いつになく、床の間に恋いこがれる ・・・・ そのように思うとすれば、それは日本人独特の感性でしょう。 私達のDNAには特別に刻まれているモノがあるのかも知れません。 それは 魂揺さぶる空間が何かとい…

家は時間が経つとどうなるか

「ますますいい感じになったなぁ」 様々な現場に通っていますが、その道すがら 昔担当した家を見に、寄り道することがあります。 あの家で迷惑をかけてしまって無いだろうかという 心配も多少ありますが、それよりも冒頭の言葉のように どのように美しく成長…

ほんのりほ

古民家をなおして設計する時、 昔は出来なくて 現代の民家がデザインについて楽しめること。 それは夕景です。夜灯りに浮び上がる白壁の蔵。 如何に白々しく無く、相応しく灯りを点せるか いつも試行錯誤です。 ゆあさ