大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

雑記

コントラスト

打合せで東京に行ってきました。いやー、シャレとりますね。東京駅で水出しコーヒーなんぞをすすりながら 打合せしてきました。 東京駅は、ほぼ国家的プロジェクトとして復原され ビルのど真ん中に異様な程クラシックな姿が現れています。変わらないものと …

アイゴー!

海を電波は軽々超えて 海外の文化圏の方に大角設計の情報を伝える機会も増えつつあります。英語サイトに翻訳されてシェアされて行く様子はなれつつあったのですが はじめて、韓国語に翻訳されて嬉しい。 いつも見る写真も、ちょっと文字とのバランスで違って…

名古屋ダギャ

今日は名古屋で公演です。 絶賛古民家談義中。 民家をベースにしている為に勘違いされやすいですが 「古いもの」「懐かしい」と感じるものをつくっていると思われがちですが ちょっとニュアンスが違います。 大角設計室がシコウ(試行思考志向)している建築…

月をさす指

全国各地を旅するように仕事をするようになって久しいですが 旅先では当然、初めて知ることが満載で、とても良い経験をさしてもらってます。この日出会ったのは美しい風景。「月山」。 もうね、名前にシビレマした。月に山とかいて「ガッサン」。いいでしょ…

道とタメ

メンテナンスで以前設計監理した広島の家を訪ねました。この家は僕が学生時代模型を作っていたところで 棟上げ時や、完成時には連れて行ってもらっていた記憶があり とても懐かしい感じがしました。 この家には前面道路との間にちょっとした小庭があります。…

きっかけのイチ

現在開催中の展覧会も 会期を残すところ「あと3日」となりました。この写真はこの展覧会の最初にかかれたメモ(ひょっとしてスケッチ?)。現実に会場や建物が出来る為に必要なことはすべて このたった一枚。から始まっています。 この実現の為に詳細な検討…

影を描く

おいでませ山口。 打合せをするために行って参りました。 打合せをしたアーティストは、大角とスペインの展覧会で一緒だった 長谷川貴志さんです。曲線と陰影をテーマにした作品展開が印象的でした。 建築を生業にしている自分としては 立体形の造形表現は大…

民家の種をまく

皆様、節分は思う存分に撒かれましたでしょうか。豆を。 私達大角設計室も、つぎつぎと民家の種を全国に撒き続けております。 写真は東北のプロジェクト。ぱらぱらと敷地に落下した種は、風土に教えられ なるべく姿へと成長しています。 種は大地に育まれ芽…

プレゼン前夜

仙台に帰ってまいりました。 思わずそういってしまう程、昨年は仙台に良く通いました。再び仙台でプレゼンです。緊張します。 岡山と仙台はまったく違う気候です。 おおよそ岡山の最低気温が 仙台の最高気温だったりすることが多くて、 その気候風土の違いに…

学校のリノベーション

全国的な少子化問題や教育機関の統廃合による 学校施設の再活用方法がいろいろ模索されています。僕が学生の頃も、廃校を利用して何か事業をはじめる事例は 少なからず存在しましたが、まだまだ目立たない存在でした。 ですが現在では 全国的にもあまり珍し…

九州再び

久方ぶりに九州の現場に行きました。 工務店の社長とも久しぶりにお会い出来て良かったです。 結構県外の仕事では個性豊かな工務店と遭遇します。 大角設計室の図面を初めて見る多くの工務店は、 「なかなか、やっかいそうな仕事だな。」と感じるらしく、 単…

されど塀

丁度一年前ぐらいでしょうか、仙台の現場監理にいくついでに 東北地方の民家や風景をいろいろ見てきました。建物そのものも勿論見るのですが、建物そのものよりも ちょっとした地域色が現れやすい部分が門や塀です。門や塀は社会的な制度の要求によって出来…

ああ菜々子

いってきました。 今日はみちのくです。大学4年生の時に、もう二度とくることは無いと思っていた 松島へ仕事で飽きる程くるようになるとは 人生色々ですね。 それにしても新幹線で出張した為か 路が・・・奥の「細い」道感が足りません。ので敷地確認後は周…

美しさのふるさと

美しいけど、残らないもの。結構ありますよね。 そんなことを痛感する風景にしばしば出会います。写真は鳥取県と兵庫県の境に位置する 廃村寸前の様を呈した場所です。 「茗荷谷」と呼ばれる豪雪地帯。久し振りに、こういうものがまだ残っているんだと 心揺…

飲んだり食べたり

ちいさな軽食の出来るお店を計画しています。 最近の担当物件は何かしら飲食に係わる比率が 増えているような気がします。ブログに気儘な食ブログを書いていたのが 建築の神様に通じたのだとかどうだとか。 住宅でもお店でもコンパクトであると とても人間的…

花火と建築

現在計画している若夫婦の為の計画。 打合せの為に橋を渡って、瀬戸内海の島へ。施主の方の計らいで、 打合せ場所が、以前設計監理した住宅で夕闇迫る頃に行われました。 その日は丁度、因島の花火大会の日。 パッ!っと明るくなって、しばらくしてズドォー…

木造の老人福祉施設

【四国で提案している無垢の木をつかった老人福祉施設】無垢の木を構造体につかった老人福祉施設って全国的にも、あまりありません。 法規的に難しいことが第一のネックで防火的に木はアウトなんですね。だから木造で作っていると謳っている福祉施設は数あれ…

ミチとケンチクその壱

岩手にいってきました。 今回出会った民家は細い畦道を抜けたその先に建っていました。今後調査を行い、再利用出来るかどうかを判断し 適切に甦らせたいと考えています。 建築基準法では、敷地に通じる道路の巾が4m以上であり、かつ その道路と敷地の設置距…

柱と壁は美しいのか

柱を立てるとき設計者は美しく 立てたいと考えます。 壁を建てるとき設計者は美しくあれと考えています。 柱と壁は、建築を構成する要素であることは 建築を生業にしていない一般の人達も知っている常識です。 なぜそれが広く知れ渡っているかといえば、 日…

外部を内部化する

山形の民家を見てきました。 今日はその時感じた事について書きます。 生活する上で、人間は「うち」と「そと」を使い分けます。 用途によってその二つの領域を使い分けるわけですが それに従い、「うち」はより人間らしい生活に合わせ 柔らかい素材で構成さ…

図面とリスペクト

今月も日本のいろいろなところに行きました。 岡山県外での仕事の担当が5年くらい切れずに続いているでしょうか。 各地で大工さんや監督から「大変だねェー」とか労いの言葉をいただきます。 と同時に、良く言われる言葉があります。 それは「どうやって監理…

父の日

あまりにも酷い出来の「父の日セール」広告を目にし、 憤っておられる日本のお父様。いらっしゃるのではないでしょうか?感謝の気持ちを込めて、お父さんの好きな食卓を・・・ とか書いておきながら、「唐揚げ盛り合わせの惣菜」「ビール」「刺身」「焼き肉…

建物を見学する

先月、県外から建物を見せて欲しいと わざわざ事務所を訪ねてきていただきました。最近は本当にみなさん熱心で、設計する側としては 「実物を見て」いいか、悪いのか、を判断していただけるのは 本当に嬉しいことです。 1.情報化=情報か? 今は情報化社会で…

見えるもの。見えないもの

古い家を見に行きました。 実測していてつくづく思うのですが、 この家、綺麗です。もの凄く。 実測の休憩の合間に住まい手の方に話します。 「この家は本当に美しいですね!」 すると施主の方はすこし驚かれ…‥ 「そうですかね?汚くて少し恥ずかしいです」…

アパートをなおす

ー事務所近所の風景1ー 大角設計室は、「民家」から学び、新しい時代の建築を思考しています。故に、民家しか眼中にないのではないかと思われがちです。 言い方を変えると、時代錯誤で視野が狭いとでも言えましょう。でも、 実際は 民家を通して見ると、世界…

子曰く

民家のデザインでよく見られるデザイン要素「格子」。 今日はそんな話。 ー篠坂の家ー 家を構成する要素は基本的には大まかに言って、二つに分類されます。 「線」的なものと 「面」的なものです。線的なものとは具体的に言えば、柱や梁等を指します。 面的…

楽しく清らかに

古い家をなおす図面を描いてます。 今は使われていない小屋裏空間を見せ、使うのですが、 創造力との闘いです。見える、じゃなくて「美しく見せる」 使える、じゃなくて「楽しく使えるよう」にするプロの仕事として、楽しくも苦しい(狂しい?)作業です ゆあさ

○○パイ

「ありがとう45周年!みんなのサザエさん展」が全国巡回中で 現在岡山でやって来ています。 なぜ、そんなコトにこころ魅かれたかというと じつは、今回の展示物の中に、 「磯野家を再現した実物大のジオラマセット!」が 展示してあるという事なのです。建築…

新築なのに昔から

古い家にいくと、応急処置的に家を補修している風景によく出会います。写真の様な家は、一般的な美学からは遠いものですが 私個人としては、民家の表現として大変示唆に富んだ 未来のデザインのエッセンスだと感じています。 岡山では、左右バランスが悪い状…

スリーバッカン フォーカム オン

私の仕事も徐々に岡山に戻って来ております。 体調崩し気味ですが、暖かい気候でナチュラル療養。 さー、サクサクこなして参りますよ。 岡山は県北、津山でのお仕事です。(結局さむい) タタミをひっぺがえして、床下の調査です。 ムム!暗号発見!もしやタカ…