大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

2021-01-01から1年間の記事一覧

ゴジラ気分

大角設計では模型をたくさん作ります。 計画段階ではやっぱりお客さんは模型を作ってあげるとぐっと解像度が増します。 でもこれ若手の事務所スタッフにとっても 大角さんとの意思疎通のツールとして結構便利なんです。 大角色を日々五感で感じながら図面を…

錦んぼ

んぼ。 それは数多ある日本語の中でもたぐい稀なる謎めいた言葉です。 それはさておき、 本題に入りますと ようやく緊急事態制限も解除され 溜め込んでいた県外での宿題をせっせとこなしております。 県外の現場は定期的に写真を送ってもらっているので 進行…

左官仕事

中庄のとある角地にて、ひとつの物語が始まっています。 これは下地のモルタル塗が終わった段階です。 遠くから見ても、近くでも見ても美しい仕上がりです。 仕上げはもちろんですが、見えなくなる下地まで手を抜かない。 丁寧な仕事振りです。 建物外部の左…

最小限に目一杯

2帖という最小限の空間「茶室」を作っています。 茶室は少し特殊な建築なので専門の京都の大工さんにお願いしています。 着々と加工は進み、コロナが収束したタイミングを見計らい、 仮組みしたものを見に行きました。 倉庫内で全部建ち上がってしまうほど非…

徳持耕一郎 鉄筋彫刻展

展覧会のお知らせです。 大角設計室で再生した”信岡フラットミュージアム”にて ジャズミュージシャンの鉄筋彫刻で著名な”徳持耕一郎”さんの個展が行われます! nobuoka-museum.jimdofree.com このミュージアムでは文化財を地域に開いてどんどん活用しようと…

おもしぇなや~

結構前から、 あーでもない、 こーでもない、 いないないな、 と、 なやみながら進んでいるプロジェクトがあります。 画像は最初期のものなので現在はもう少しまとまってきていますが 計画しては一服して、 ちょっと眺めて、 それで調整したり、 思い切って…

いいいすいいっすね

椅子をしりあいの家具屋さんにつくってもらってます。 今回は今までよりもすこし趣を変えて ライトな感じで微妙にリニューアルです。 実はこの作ってもらっている椅子は もともとイギリスで100年ほど前につくられたオリジナルの骨格を 現代的にアレンジしな…

少しづつ、と、目一杯

大工工事がどんどん、そして、じわじわ 様々な工程を注意深く乗り越えつつ現場は続いています。 写真を見て、クレーン高すぎじゃない?と思った方。。あなたさまは、目ざといです。 建物の屋根を遥かに越えて伸びるクレーンは 建物の規模を密かに教えてくれ…

ジュウ・ク

なにやら謎のプロジェクトが進行中です。 形状イメージのきっかけは 田舎にありふれた 自然に飲み込まれそうな人間の営みを ごくわずかに拡張していくその、家の外での出来事をヒントに建築化します。 家の中だけが棲家ではないはずです。 有りあわせた最小…

忙しいけど山中に

毎日 暑かったり、雨降ったり、寒かったり、 気候がこの時期は 忙しいですねぇ。 そんな中、天気とニラメッコして 知人の山に分け入って、 植物採集に行って参りました。 少し事務所の庭を整えるためです。 はい、でました。 アオダモです。 小ぶりな葉付と…

住宅建築/新建築 雑誌掲載

雑誌掲載のお知らせです。 4月発売の住宅建築6月号(No.487)に廣榮堂中納言本店が掲載せれました! たっぷり12ページ載っています。 www.kskpub.com 掲載された廣榮堂中納言本店は大角雄三設計室が設計監理した岡山の「きびだんご」で有名な「廣榮堂」の本…

刻みの前に

棟上げに向けて、セッセッ、と作業は進んでいます。 広い作業場を一件の住宅の木材が埋め尽くしていきます。 作業は広くないと効率良くできないので 写真の作業場ともう一つ同じくらいの広さの場所が別にあって そこでも黙々と作業が進みます。 刻みの作業は…

信岡フラットミュージアム、催し案内

連休明けて、 ぴらりとパンフレットが届きました。 所員のうえにし君が周りにヤイヤイ言われながら作った綺麗な一枚です。 また詳しくは彼から告知があるでしょう。。。 お楽しみに。 大角雄三設計室

新しい現場のたびに

新しい現場がはじまっています。 住まい手は、若夫婦と小さなお子さんが一人の三人家族です。 初めて事務所に来られた時は20代だったでしょうか。 色々建物を見に行ったり、間取りの打ち合わせを重ねて 今日ついに工事開始です。 ワクワクドキドキが長かった…

綺麗プラスα

綺麗だけじゃツマラナイ。 別にモテない男性が不貞腐れているわけでも 強がっているわけでもありません。 昔から建築に対して、そう思ってきました。 桜が散る季節に、まだまだ工事途中の現場はとても美しく、 心を奪われる光景でした。 未完成だとしても、…

路地を拓く

倉敷の町屋が無事に引き渡されました。 大きなテーマは二つ。 1つ目は町屋と言う町並みから発生した民家の型を使って 現代的な住宅を考えること。 2つ目は敷地に隣接する「路地」をうまく 建物に関係させること。 結果的にはブログに掲載している写真のよう…

昭和なのよ〜

新しい工事が始まっています。 丸太を使ったデザインの家が大角設計室は多いわけですが それを現場で組み上げていく職人がまだまだ現役でいるからこそ 私たち設計者は自由に丸太を使った構造を創造することができます。 この現場では明日の棟梁を育てるべく…

足元に

事務所駐車場の雪柳が綺麗です。 春めいた陽気に桜が満開でみんな、桜を見上げ上ばかり見ていますが 私も大角も桜は「見る」より「植える」派なので、 なかなかどうして日々足元を見ています。 先日現場に行った時にも足もとに春を感じました。 わざとグッと…

木完

大工さんが作業場を終い、道具を片付けていました。 現場を一通り掃除して、 お疲れ様でございましたと現場を去っていきました。 木工事をほぼ完了させた、いわゆる「木完」の状態。 この神石の家は、去年秋に工事が始まり、一冬を越えて今に至ります。 現場…

ぼくとじちんさい

きょうは「じちんさい」です。 いえをたてるために、おとうさんと、おかあさんとでかけました。 はじめてぼくがけいけんするおまつりです。 おとうさんがかんぬしさんに かみさまへのあいさつのやりかたをおしえてもらっていました。 だいじょうぶかなぁ。 …

家づくりを学ぶ

「倉敷の町屋」完成見学会に大勢の方に来場いただき 本当にありがとうございました。 お電話をいただいたり、 当日いらしていただいたにも関わらず、 あまり対応できなかった方もいらっしゃいますので 次回からの改善点とし、また楽しい体制で 再度お会いで…

住宅内覧会(倉敷)

引き続き住宅内覧会のお知らせです。 今週末の見学会希望者の方のために少し詳しく建物をご案内。 どしどしご連絡をいただきありがとうございます。 まだご参加いただけますので是非ご連絡いただければと思います。 「町家」と名の付いているように 鰻の寝床…

完成見学会予約募集(倉敷市)

完成見学会をいたします。 今週末の連休3月20(土).21(日)の二日間の開催です。 場所は倉敷市倉敷駅から5分ほどのところです。 参加ご希望の方は 大角雄三設計室まで電話(0862875037)か メール(o-sumi@mx9.tiki.ne.jp)にてご連絡ください。 見学希望…

遠くの東北を近くに想うこと

また、しっかり想いに留める日が過ぎてゆきます。 東北で仕事をするようになって、8年目です。 初めて被災地を訪れた時は、その日からだいぶん年月が経った後で 変わり果てたその場所には、人の営みの痕跡が確かにあったのだろうと 思えるコンクリート基礎の…

暦的聖火ランナー

3月に入りまして、大分あたたかく 春の陽気を感じる日々ですが、 時折寒の戻りがあり、もう少し冬の足跡を楽しんでいます。 大角設計室ではおおよそ春の少し前、前庭の管理のために 「芝焼き」を行います。 いやー。 ホンっとーに、よく燃えます。 冬の乾燥…

庭の面白み

前回記事のおさらいしたい方は 以下のリンク「勘所と独創と」をご覧ください。 さて今回は建物の外側で設計者が考えていることを少しご紹介します。 庭を作ってます。 今回は小さい笹を植えています。 一気によくなりました。 わずか地上から5センチほどの植…

仮組み

仮組みをしております。 大角設計室は、丸太や大きな木材を屋根を支える構造材として デザインすることが多いのですが、この現場では結構な大空間を 丸太で支えていきます。 なかなか図面通り加工すると大工さん的には超絶に組み上げにくいのですが 頑張って…

彼の蒼ノート

現場に行くときには だいたいノートを持っていきます。 個人的には小学一年生が使っていそうなファンシーな表紙のものが好きなのですが ノートのデザインで一番気にしているのは 1センチ方眼であることと、できればさらにその一センチ角の中に 5ミリの細い方…

花形

木造建築の花形といえば、やっぱり丸太を加工する行程ですね。 丸太は重たいですし、 形も直線の木材と違いウネウネ曲がっていますので 加工するのに手間がかかります。 だから建物に丸太があると 一般の人も、設計関係者も 「おおっ!」とちょっとだけワク…

勘所と独創と

前回記事のおさらいしたい方は 以下のリンク「分節」をご覧ください。 大角事務所で何年も物件を担当してくると 工事現場の監理においてや、施主とのヒアリングにおいて、 はたまた、デザインを決定する上で 「ここは大事だな」とか「この優先順位はこうすれ…